英語の「Yes」と日本語の「はい」は同じとは限らない。“ダイバーシティしぐさ”の心得とは

日本語と外国語の違いを度外視すると起きやすくなるミスコミュニケーションについて解説

 こんにちは。微表情研究家の清水建二です。本日は、前回、前々回から続く「清水建二の微表情学」のスピンオフである万国共通のしぐさを学ぶシリーズ第三回目です。  今回は、しぐさの断片的な現れである微動作からウソや相手の真の想いを察する方法について紹介します。  しぐさからウソを見抜く系の書籍、特に翻訳本(Web等の記事含む)に書かれているウソのサインとして、「僅かな頷き」が挙げられているのを散見します。 「頷き」は肯定を示す万国共通のしぐさです。「僅かな」というのは微動作という意味です。微動作とは、抑制された感情や意図が断片的な身体動作として現れる現象のことでした。  例えば、質問者が「あなたはウソをついていますか?」と回答者に質問します。「いいえ」と回答者が答え、そこに僅かに頷きが伴うとします。このとき、回答者はウソをついている可能性が高い、と解説されます。  これは、「いいえ」という否定語と「はい」という肯定を示すしぐさが言動不一致の状態として起こっており、コントロールの難しい微動作の意味が優先されるということです。一見、簡単なウソ検知法のように思えます。  しかし、このウソ検知法には注意が必要です。英語と日本語とで「はい」「いいえ」の意味が異なることがああるからです。例えば、美容院で頭を洗っているときのシーンを想像して下さい。 美容師:かゆいところございませんか? あなた:はい、ありません。  日本語として意思伝達できています。それでは次の場合はどうでしょうか。 美容師:かゆいところございませんか? あなた:いいえ、ありません。  なんとこれも意思伝達できてしまっています。  つまり、「はい」と「いいえ」の意味が文脈によって変わってしまうのです。英語では変わりません。常に肯定はYesですし、否定はNOです。他の例で紹介します。
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翻訳本や外国のウソ検知研究を鵜呑みにしてはいけない理由
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