失敗や苦手克服のカギは、行為を分解して一歩一歩反復演習することにあり

山口博
 身につけたいスキルをパーツ分解し、コアスキルを反復演習していく「分解スキル反復演習型能力開発プログラム」。これを実施していくと、たったひとつの行動を変えることで、ビジネススキルを格段に向上させることが実現できる。

目的達成の元となるスキルを見極めよう

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 たとえば「相手の目を見て話せない」ことが問題であれば、無理して相手の目を見て話そうとは思わずに、ときどき顔を上げることを心がけるといい。前回紹介したとおり、このひとつの行動が自然とうなずく動作を生み出し、顔を上げる頻度が高まっていく。相手も親しみを深めてくれるはずだ。  苦手な動作であるにも関わらず、相手の目を見て話そうとしても抵抗があるものだ。そもそも相手の目を見て話せないのだから、目を見て話せと言われても、どうすればいいのかわかっているケースは少ない。そのため最初の一歩を踏み出せないという人もいるだろう。  そういった場合、まず相手の目を見て話すには、その前段階としてどのような行動ができていればいいのかを考える。さらにその前段階の行動を発揮するためには、何を繰り出すことができればよいかを紐解いていこう。  元となるスキルを反復演習して繰り出すことができるようになると、その次の段階のスキルを反復演習して発揮できるようにしていく……。そして、当初の目的であった相手の目を見て話すというような問題を解決していくのだ。これが、この連載のタイトルにもなっている、分解スキル反復演習の考え方だ。  たとえば、冒頭に挙げた「相手の目を見て話せない」という問題を解決するために、身につけていくスキルを分解していくと次のようになる。 (1)相手の目を見て話せないという問題を解決するためには、相手に対する抵抗感を払拭することが必要になる (2)相手に対する抵抗感を払拭するためには、相手に親しみを感じてもらえばよい (3)相手に親しみを感じてもらうため、誰でも簡単にできる動作はうなずくことだ (4)うなずく動作をするためには、顔を上げている必要がある (5)顔を上げている状態をつくりだすために、ときどき顔を上げるという動作を心がけるとよい  これを(1)からすぐにやろうとしても、すぐには身につかない。そこで元となる分解スキル(5)から実施していくことが大事なポイントだ。
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失敗談でも元となる原因を突き止める
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