海外でのコミュニケーションがスムーズになる、「万国共通のしぐさ」とは?

清水建二

同じ動作でも国によってまったく違う意味になるものもあれば、世界共通のものもある

 こんにちは。微表情研究家の清水建二です。本日は前回からの続きとして万国共通のしぐさと微動作について理解を深めたいと思います。  前回は、日本語の書籍や雑誌、Webの記事からしぐさを学ぶうえでの注意点について書きました。今回は、コミュニケーションにおいて具体的にしぐさをどのように活用すればよいかについて紹介します。  前回書いたように、しぐさはことさら外国との違いが強調して紹介されます。文化ごと・民族ごとのしぐさ、否、それだけではありません、地方・所属団体(会社、軍隊、所属チーム・クラブなど)・年齢・性別ごとにも様々なしぐさがあるため、しぐさの違いを理解しようと思えばそのゴールは途方もなく、全てのしぐさをマスターしコミュニケーションに活用しようとすることは、現実的ではないでしょう。  それではどうしたらよいのでしょか?  万国共通のしぐさをマスターすればよいのです。万国共通のしぐさをマスターすれば、全世界の人々とコミュニケート出来ます。

インドとブルガリアでは「イエス」の際に首を横に振る

 それでは万国共通のしぐさにはどんなものがあるのでしょうか。まずしぐさは大きく二つに分類されます。エンブレムとイラストレーターというものです。  エンブレムとは、お馴染み、首を縦に振れば肯定、横に振れば否定というように、言葉の代替的な働きを持つ身体動作のことです。イラストレーターとは、言葉と同時になされ、言葉をサポートする働きを持つ身体動作のことです。 「これくらいの箱があります。」と言いながら、箱の形を手で描いたり、箱の大きさを手で表現するとき、この動きがイラストレーターとなります。本節ではエンブレムについて紹介したいと思います。  万国共通のエンブレムは全部で5つあります。言葉、動作の順で左から右に書きますので、先ずご自身でそのしぐさをやってみてから動作を読んでみて下さい 1:「はい」…首を縦に振る動作。頷き。 2:「いいえ」…首を横に振る動作。 3:「止まれ」…片手あるいは両手の手のひらを外側に向け、腕を前方に挙げる動作。自身の目の前に向かってくるものを目前で止めるイメージ。 4:「あっちに行って」…主に手で障害となるものを払う動作。 5:「こっちに来て」…主に手で自分の側に招き入れる動作。  ただし、1、2に関してはインドとブルガリアが逆になります。インドの方やブルガリアの方は肯定を示すときに首を横に振り、否定を意味するときに首を縦に振ります。とはいえ、ブルガリアの若者が肯定のとき首を縦に振っているのを見たことがあるため、しぐさは変わり得ると考えられます。
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話に入り込む適切なタイミングは、「止まれ」のしぐさを観ればわかる
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