採算が取れないエリアでは民間企業が参入することはないので行政が継続します。民間企業が入ることで水道代が安くなるというなら、採算が取れないエリアほど民間企業に入ってほしいのに、採算の取れている所に民間企業が入るので意味がないのです。
「すべてを民営化しなさい」というわけではないからいいじゃないかと言いますが、そもそも愚かな選択肢を提案されているわけで、そんな選択があること自体がナンセンスなのです。
採算の見込めない所では民間企業が参入しないのだから心配ないじゃないかと言いますが、
採算の取れている所に民間企業が入って収益を貪ることが問題なのです。その問題点に気付かずにネットでカラんでいる人がいるのですから、こういう人たちのせいで何も考えない人たちがなんとなく水道民営化に賛成してしまい、結局、僕たちの水道代が高くなるということは知っておいていただきたいところです。
今回はネトウヨの質問に答える形で水道民営化についての問題点をまとめてみることにしました。これからもネトウヨの皆さんが「水道民営化をすればバラ色の未来が待っている」ってな話をしてくると思いますが、どれもキッチリと「それは嘘だ」ということを説明していきたいと思います。
「水道民営化=悪」というイメージを振りまいていると言っている人もいるのですが、明らかに「悪手」なのです。それは諸外国ではすでに「再公営化」の流れになっていることからも明らかです。
何か一つでも国民にメリットがあればいいですが、水道事業をする企業が儲かる以外のメリットは何もありません。何の解決にもなっていないので、一つ一つ丁寧に説明していく必要があると思います。水道民営化の問題はいろいろと真っ黒なので、竹中平蔵の思惑通りに事を進めないためにも、みんながしっかりとした知識を持つことが必要です。
<取材・文・撮影/選挙ウォッチャーちだい(Twitter ID:
@chidaisan)>
ちだい●選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材活動を行う。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどをTwitterやnote「
チダイズム」を中心に公開中。立候補する方、当選させたい議員がいる方は、すべてのレポートが必見。