パソコンやスマホは「ローパワーポーズ」に繋がりがち
以前に、筆者はアリストテレスが提唱した
説得力を高める要素として「ロゴス(論理)」「エトス(信頼)」「パトス(感情)」を紹介した。
面接での高評価は、「ハイパワーポーズ」をとることで自信が高まり、この「エトス(信頼)」と「パトス(感情)」が強化されて生まれたものではないだろうか。
「ハイパワーポーズ」をとり、面接での受け答えに自信が現れたことで、「この人は信頼できそうだ」という印象を持たれたのではないかと筆者は推測する。
この「ハイパワーポーズ」は面接に限らず、プレゼンにおいても同様の効果を発揮するはずだ。大事なプレゼンの前には、食い入るようにパソコンを見つめたり、スマホを触るといった背筋を曲げる「ローパワーポーズ」をとる人をよく見かける。
次回、面接やプレゼンの機会があるときには、2分間だけでもいいので、自信を高める「ハイパワーポーズ」をとってみてはいかがだろうか?
自信が高まり、「エトス(信頼)」と「パトス(感情)」が強化されることで、説得力が増すはずだ。結果として、「真剣勝負の場」で成功する確率は高まるだろう。
【参考資料】
「〈パワーポーズ〉が最高の自分を創る」エイミー カディ
「ほおの筋肉意識し体操 ストレス解消にも効果」NIKKEI STYLE
「自律神経系に及ぼす自発的笑いの実験的検討」 石原俊一 (2007)
「 Preparatory power posing affects nonverbal presence and job interview performance.」 Cuddy, Amy J. C. Wilmuth, Caroline A.他 (2015)
【山本マサヤ】
心理戦略コンサルタント。MENSA会員。心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ためのコンサルティングやセミナーを各所で開催。これまで数百人に対して仕事やプライベートで使える心理学のテクニックについてレクチャーしてきた。また、メンタリズムという心理学とマジックを融合した心理誘導や読心術のエンターテインメントショーも行う。クラウドワークスの「トップランナー100人」、Amebaが認定する芸能人・著名インフルエンサー100人に選出
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