辺野古基地の土砂投入という「マウンティング」がこの国に落とす影

辺野古基地で予想される地盤沈下

軟弱地盤が指摘されているにもかかわらず……

 辺野古基地の建設予定地は「マヨネーズのような軟弱地盤」と言われているところです(参照:辺野古新基地、地盤が軟弱か? 専門家「マヨネーズ並みの軟らかさの可能性」指摘ーー沖縄タイムス)。こんな所に大量の土砂を運び込み、人工的に埋め立てて滑走路を作っても、やがて地盤沈下して使い物にならなくなることが目に見えています。  今年の夏の台風で、関西国際空港は高波で浸水し、一時的に空港が閉鎖される事態に見舞われましたが、あの原因は「台風が大きかったから」ではなく「堤防が10年以上も国の基準を満たしていなかったから」だったことが今さらながらに発覚しました(参照:関空護岸、10年超も基準未達 かさ上げ工事が不十分ーー産経新聞)。10年かけて地盤沈下し、このままでは海抜より低い空港になってしまう可能性すらあるのです。  普通の海に作ってコレなので、「マヨネーズのような軟弱地盤」と言われる場所に大量のコンクリートを敷き、滑走路を作れば地盤沈下をして、関西国際空港のように台風のたびに浸水して使い物にならない基地になる可能性は否定できません。「こんな使い物にならないんだったら普天間基地を使わせてもらうわ!」と言われたら、それで終わりです。  誰でも簡単に想定できることを想定しないのは、しっかり機能する基地を作るつもりは最初からなくて、巨額の税金を投じて基地を建設できればそれでいいからです。どれだけ欠陥だらけの頭の悪い基地が出来上がっても、「こんなに使い勝手の良い基地はない」と大本営発表をすればいい。これは大量の税金をかけて作り、今まで以上に劣悪な環境になり、仲卸業者の商売が激減している「豊洲市場」とまったく同じ構造です。 「アメリカ様によるリクエスト」という印籠を見せ、2兆5000億円の税金を投じる安倍政権。彼らはひょっとして「公共工事を作り出しているのだから景気が回復するだろう」みたいなことを考えているのかもしれませんが、それはみんなが等しく分け合った時代の話。今は大手企業が独占してしまうので、公共工事は一部の会社しかウマウマできず、景気の回復にはつながらないのです。
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「自分事」だから反対している
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