池袋店も京劇のお面がトレードマークなのは変わらずだが、西川口店は白を基調に内装もカフェっぽく仕上げている
最後に、Ayaさんのお店、四川麻辣湯の西川口店について紹介しておきたい。
麻辣湯というのは、好きな具材とスープ、春雨(もしくは麺)を選択して、自分だけのお気に入りの一杯を作れる、中国のファストフードというような食べ物で、若者を中国では圧倒的に人気がある。「四川麻辣湯」は、中国から最高ランクの花椒を買い付けるなど本場の味にこだわった店。その一方で、西川口店は、カフェ風の明るく可愛らしい内装で、気軽に入りやすいのが嬉しい。お客も中国人の若い女性が非常に多いのが特徴だ。
カフェ風の内装で、若い中国人女性客が多い
麻辣湯だけでなく、タピオカミルクティーなどのドリンクから、熱々もりもり具沢山な麻辣香鍋(マーラーシャングオ。汁なしの火鍋とも言われる鍋で数年前から北京を中心に若者の間で大流行)もある。取材班が頂いたのがこれだが、甘辛たれが具材に絡み、やみつきになる味。白飯との相性も抜群に良いのでオススメだ。
辛旨い麻辣香鍋を囲んで取材。Ayaさんの左は彼女が経営するコンサルティング会社の社員である23歳の女性。大学で日本語を専攻していたとあって、来日1年半ながら日本語ペラペラ
◆「越境厨師の肖像」第二回
<取材・文・撮影/愛吃(アイチー)Twitter ID:
@aichi_chuka>
あいちー●大陸を感じることができるところを特に愛す。 思い立ったら弾丸構わず全国・中国・他の国…あちこちすっ飛び食べ歩く。自身のブログ、「アイチーの、中華悠游記。」を経て、現在は食通の厳選グルメキュレーションマガジン
「メシコレ」キュレーター、Rettyグルメニュース連載「
旅する中華」などを連載。中国各地方の特色ある料理を楽しむ『
中華地方菜研究会~旅するように中華を食べ歩こう』主宰でもある