SUGIZOが見たパレスチナ。難民キャンプ支援ライブに密着

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「海外のことを知ったつもりになってるかもしれないけど、それは表面的なもの」

 トランプ政権による米国の対中東政策もベツレヘムの難民キャンプに暗い影を落としている。 「トランプ大統領は、それまでUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の財政を支えていた米国の拠出金を打ち切ることを、今年夏に決定しました。その影響は早くも出ていて、僕らの演奏を聴きにきてくれた子供たちが通っている学校も、予算不足で閉鎖されてしまうかもしれないそうです。あの子たちが学校に行けなくなると思うと、とてもつらい」  今回のライブの調整役を担った山本真希さんは、パレスチナ難民の女性が作る民芸品や着物の帯を日本で販売する事業を行っている。SUGIZOさんも山本さんの協力のもと、パレスチナ難民女性が作るぬいぐるみをオフィシャルグッズとしてライブなどで販売する予定だという。山本さんは「難民キャンプでは男性たちに職がないことも多く、グッズを買ってもらえば、難民の人々の家計の支えとなります」と期待を寄せる。 DSC_6834_1 SUGIZOさんは「多くの天災を被って故郷を追われた人が多い今の日本こそ、難民の人々の状況に共感することができるんじゃないかと思います」と言う。 「ネットなどで日本の人々は海外で起きていることを知ったつもりになっているかもしれないけど、それは表面的なもの。僕は、実際に現地での体験を持つ人々の言葉を最も信用したい」  今後は、南スーダン難民、ミャンマー軍に迫害されているロヒンギャ、中国当局に抑圧されているウイグルの人々にも会いに行きたいというSUGIZOさん。 「国境線は、勝者による歴史の中で勝手に引かれたもの。どこの地も同じ空の下でつながっている」  SUGIZOさんの世界と日本をつなぐ旅はこれからも続く。 ― SUGIZOが見たパレスチナ ― 取材・文/志葉 玲 佐藤 慧 写真/佐藤 慧 眞鍋孝太郎
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