この時間が終われば外出し、さまざまな役所の会議や勉強会、環境NGOの支援などに時間を当てています。
もっとも、読者の皆さんの中には自宅にいる時間が多い方も少なくないと思います。私も会議などの約束がなく、終日家にいることがあります。このような時にはパソコンのネット株をちょくちょく見ます。
これまでの経験から言えば、朝9時から長くて1時間、このほかに株価が比較的変化し売買が成立する時間帯が二つあります。一つは後場(ごば)が始まった直後、もう一つは後場が終わる直前です。
後場は昼の12時半から始まります。前場(ぜんば)が終わる時間が午前11時半なので、1時間の休憩を挟みます。この間も外国為替市場は開かれています。この間に円相場が大きく動く場合があります。
また、日銀の金融政策決定会合が年に8回、2日間の日程で開かれます。最終日の2日目、正午過ぎに「経済・物価情勢の展望」(基本的見解)が発表されます。その内容しだいで円相場や日経平均が大きく動く場合があります。具体的には後場寄り付きの株価にその影響が投影されるからです。
もう一つは後場の引け直前です。東京市場は午後3時に終わります。その直前の午後2時半ごろからの30分、株価が比較的変化する傾向があります。一日の取引のバランス調整や取引が始まった上海、香港などのアジア市場の動向によって、株価が変動することがあるためです。
上海株、香港株やシンガポール株などの動向も無視できない
上海株、中国元、米国ドル相場などの動向
このほか、上海株の動向が日経平均に大きな影響を与えることがあります。例えば米中貿易戦争で、トランプ米大統領が追加的に中国製品に対し輸入関税を引き上げるなどと発言すると、それを嫌気して、人民元安(対ドル相場)→上海株下落が起こる場合があります。
上海株が下落すると、それに引きずられて日本の株価も下落することがあります。上海市場は午前10時半から始まります。前場中頃までは日経平均は上昇していたが、11時頃から下落に転じ、後場に入ると急落することがあります。
初めの頃はその原因がよく分かりませんでした。いろいろ調べた結果、最近では「上海株の下落が原因」と分かり、必要に応じて上海株の動向をチェックすることもあります。上海株だけではなく、香港やシンガポールなどアジア関連の株価が横並びで下落する場合も日経平均にはマイナスに働きます。拡大を続けるアジア経済圏の動向が無視できなくなってきたことを示しています。
このように一日の取引時間の中で、株価が動きやすい時間帯があります。しかし、だからといって「石橋攻略」はそれほど夢中で一日中パソコンにしがみつくことは勧めません。それでは疲れてしまいます。朝の一時間程度集中するだけで十分です。