抗日遊園地にラブドール仙人の庵!? 秘境ライター3人が選ぶ、「世界のさいはて」とは?
2018.11.17
続いて、水谷氏が2013年12月、水谷氏がタイのコールセンターで働く日本人の取材でバンコクを訪れた際(『だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人』として上梓)、たまたまバンコクの首相府の周辺で遭遇したデモの様子をリポート。
当時タクシン首相が脱税で亡命をした後、妹のインラックが首相に就任。するとインラックはタクシンを国に帰す恩赦の法案を通したため、野党側が猛反発。大規模なデモに発展したのだった。
「デモを覗きに行ったところ、みんな写真のような感じだったんですね。政権側が催涙ガスをまき散らかしていたのを防御していた。催涙ガスのご経験ある方はわかると思うんですけど、ホント目もあけられない。涙が出てきてすごい状態になるんですよ。まともにくらうと、立てないぐらい。
それを避けるためにゴーグルをして、頭の上からビニールをかぶって予防線を張っていました。
僕は無防備で行ったんで、かなり厳しい状態でしたよ。ただ、野党側もそういうデモ隊のことを考え、ゴーグルとかこういうマスクとかを配っていた。
この現場のちょっと先に首相府がありました。そこで紫色の催涙ガスをまき散らして、まき散らされると僕たちデモ隊が一斉に走って逃げて、また近づいて、まき散らされて、という繰り返しでした」(水谷氏)
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