豊洲移転は本当に正しい選択なのか? 「築地」ブランドは失われ単なる物流倉庫と化す

初日からターレーをめぐるトラブルが続出している

 築地市場の名物とも言える「ターレー」は、豊洲に移転してからも使われています。築地市場は広く平坦だったため、ターレーは市場関係者にとって使いやすい乗り物で、だからこそ重宝されてきたわけですが、豊洲新市場はスロープが多く、ターレーとトラックが混在して走る危険なルートも多いため、あまり便利な乗り物ではなくなってしまったというのが現状です。  初日はターレーが炎上したり、女性がターレーに挟まれるという事故もありました。こんな事故が相次ぐようであると、豊洲市場は安全設計とは言えません。まだオープンして数日なので、このまま見守るしかないのかもしれませんが、重大な事故が起こらないことを祈るしかありません。

小池百合子都知事はスカートで寿司屋を貸切に

 豊洲新市場が開場を迎えるにあたり、視察にやってきた小池百合子都知事。その出で立ちは、まさかのスカートに長靴という奇抜なものでした。かつてはそのファッションにも関心が集まった小池百合子都知事ですが、まったくTPOを考えない、空気の読めないファッションで登場したのです。そして、週刊文春の報道によれば、この日は築地市場にあった名店「大和寿司」という寿司屋を借り切って、側近たちとともに贅沢ランチ。  開場のご祝儀だと言わんばかりの振る舞いですが、この混乱の責任を微塵も感じていないということを証明したに過ぎません。

東京五輪では築地市場を輸送の拠点にする計画

 どうして強引に豊洲市場への移転を進めたのかと言うと、築地市場を解体し、2020年の東京五輪の際に輸送の拠点となる場所を作ろうと考えたからです。しかし、猪瀬直樹さんが滝川クリステルさんと一緒に「お・も・て・な・し」とか言っている頃は、半径8キロ圏内ですべてを楽しめるコンパクトなオリンピックにすると言っていたはずでした。  ところがどっこい、ゴルフは埼玉県だし、野球は福島県だし、もはや「ちっとも東京ではない」というオリンピックになっているので、当初の「コンパクト五輪」というコンセプトは微塵も残っておらず、福島県まで野球を見に行くのに築地の輸送拠点は必要ありません。  こんなグダグダな計画になっているのに、平然と「輸送拠点が必要だ」とホザいている東京都の職員たちは何を見ているのでしょうか? 自分の立場ではそう答えるしかないのかもしれませんが、まずは「おかしい」と言わなければならないのではないでしょうか。
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日本の食文化のために再考を
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