音喜多駿都議、新政党「あたらしい党」を結成。小池都知事の“密室政治”を打破できるか、パフォーマンスで終わるのか

小池都政のブラックボックス化に挑戦、「情報公開」を強調

あたらしい党

音喜多都議(左から3人目)と、「あたらしい党」の結党メンバーたち

Business Insider Japan』のインタビューに応えた音喜多都議は、小池知事を次のように批判している。 「この1年の小池知事は良いところもあれば悪いところもあったけれども、一言で言えば“つまらない政治家”になってしまった。  都知事選に出た時は、どの既存の政治勢力からも応援・推薦を受けず、しがらみのない状態で改革を訴えて選挙を勝ち抜いたのに、いまや選挙に勝つためなら連合(日本労働組合総連合会)や創価学会とも手を結ぶ。都議会運営のために公明党や共産党にも媚びを売る。しがらみだらけの、よくいる政治家になってしまったんです。  東京五輪直前(2020年7月末)に任期が切れる小池知事が今見ているのは、2期目の再選だけ。そのためなら自民党とでも組むでしょう。そうなれば、改革などどこかへ飛んで行ってしまう。『五輪に向けた行政の連続性』という面だけ見れば、続投が望ましいのは分かっています。しかし、政治姿勢という本質を考えた時、小池知事の再選を黙って見過ごすわけにはいきません」(参照:音喜多駿・東京都議が新党立ち上げ。若い世代と「1割の理解ある高齢者」で統一地方選に挑む–Business Insider Japan)  そして、小池都政のブラックスボックス化・閉鎖性を指摘する音喜多都議は、新党結成会見で「情報公開」を強く訴えた。 「私たちは情報公開を徹底します。所属議員には週3日以上のブログ、またはSNSによる情報発信を義務づけ、党員等の第三者によるチェックを行います。行政機関の保有するデータの徹底したデジタル化と公開に努め、デジタル化推進条例の制定を目指します。政策立案過程を情報公開し、ブロックチェーン等の最新技術を活用した住民参加型のネット投票の導入を促進します」
次のページ
小池知事に一泡吹かせられるか?
1
2
3
4
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会