元日経記者がグランドキャニオンで味わった信用取引の恐怖から得た教訓とは?

損切りは早めに踏み切れ

 信用取引では6か月以内に売買を終結させなければなりません。信用買いで購入した株式の価格が結果的に高値買いとなり、6か月が近づいてきたのに買値を大きく下回っている時があります。このままでは損切りせざるをえません。こんな状況に追い込まれることは、信用取引ではかなりの確率で発生します。ここまで来てしまえば打つ手はありません。  期限の6か月まで保有すると、金利などの手数料が増え、そのうえで損切という犠牲も負わねばなりません。そこまで追い込まれず、リスクを最小に止めるためには、自分で決済期限を3か月に設定します(2か月でもかまいません)。  その段階で、買値の約1割以上下落している場合は、思い切って損切りすることです。これには勇気がいります。損切りをした直後に上昇に転ずるかもしれません。運よく6か月ぎりぎりまで持ち続けた結果、損切り直前に買値を上回る幸運も確率的にはゼロとは言えません。  私にも、未練がましく6か月ぎりぎりまで抱えた結果うまくいかず、かなりの金額の損切りに追い込まれた苦い経験が幾度となくあります。3か月前に損切りしておけば、その半分、あるいは3分の1の損切りで済んだのに……と自分の思い切りのなさを嘆くこともありました。  私のつらい経験から言えば、購入後3か月で1割前後価格が下落した株式は、6か月後はさらに下落しているケースが9割以上でした。  欲ボケを押し切って、早めに損切りをする勇気が必要です。

維持率は100%以上を守る

石橋15回その1 信用取引では、委託保証金維持率(信用維持率)が30%を下回った場合、投資家は30%以上を維持するために追加保証金を差し入れなくてはなりません。この追加保証金のことを追証(おいしょう)と言います。  追証を差し入れないと、証券会社は強制的に清算に踏み切ります。差し入れの期限は30%を下回った日の翌々日の15時と定められています。 「石橋攻略」では、追証リスクを避けるために信用維持率を常時100%以上に保つようにしています。この、信用維持率100%以上とはどういうことなのでしょうか。
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投入資金以上の信用取引は危険
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