嘘を隠蔽し、災害対応よりカジノ利権を優先した安倍政権・与党を忘れてはならない。第196回国会の異様さ「7月」編

リュウタ / PIXTA(ピクスタ)

 第196回国会が閉幕してから早くも1か月が過ぎた。異質で異様だった前国会を、改めて時系列で数回に渡り振り返ってみたい。(※国会の議事録の性質上、全発言を引用するととても冗長になるため、一部抜粋しているものがあるが、大意は変わっていない)  前々回前回に引き続き、今回は、災害対応そっちのけで宴会に励み、カジノ法案を強行採決した自民党の姿勢を中心に7月の国会を振り返ってみたい。

総理の本音

 この時期になると、総理の弱気な発言も度々メディアに取り上げられた。 “もう集中審議は勘弁してほしい”安倍晋三 総理大臣(自由民主党)(参照:首相「もう集中審議は勘弁してほしい」言及 ステーキ店で:朝日新聞デジタル) 「総理はこう言っていたよ」と記者団に語った河村建夫衆議院予算委員長は、後に「そういう発言はなかった」と撤回する羽目になった。  官房長官まで努めた党の重鎮であるにもかかわらず、事実を言っただけで訂正させられる委員長も大変である。

豪雨と「赤坂自民亭」

“地元秘書から、地元明石淡路の雨は、山を越えたとの報告を受けました。秘書、秘書官と随時連絡を取り合いながらの会でした”西村康稔 官房副長官(自由民主党)本人のTwitterで(現在は削除)  6月末から7月にかけ、中国地方を豪雨が襲った。これらの災害対応も批判を浴びることになる。  すでに気象庁が未曾有の事態であることを会見で述べていたのもかかわらず、安倍総理をはじめ多くの議員が、自民党の会合で酒宴をしていたことが問題となった。  また、国防で重責を担う官房副長官が「山を越えた」などというツイートをしたことも問題となった。  山を超えるどころか、その後も豪雨は拡大し、多数の死者を出す平成最悪の豪雨災害となった。  安倍政権の「危機管理能力」とはなんだったのだろうか?
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誠実さのかけらもない党首討論
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