デタラメなデータで強行採決された高度プロフェッショナル制。忘れてはならない第196回国会の異様さ「5~6月」編

穴見陽一議員の信じがたい野次

 この時期、信じがたい野次があったことも、ご記憶の方がいるだろうか。 “いい加減にしろ。そんなキレイ事ばかり言うならたばこを禁止にしろ” 穴見陽一衆院議員(自由民主党)― 6月15日 衆議院厚生労働委員会、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案の審議について参考人として呼ばれた肺がん患者に対して  いやしくも国会に「お越しいただいている」はずの参考人にこのような暴言を吐くのは、人間としての品性が下劣であるばかりか、議会への侮辱にほかならない。

自民党の家族観

 また、この時期は自民党が持つ家族観や人権意識にもスポットライトがあたった。  加藤衆議院議員は、地元の結婚式の来賓として下記のように述べたことが問題視された。 “新郎新婦は必ず3人以上の子供を産んでほしい”加藤寛治 衆院議員(自由民主党)――5月10日 結婚式の祝辞にて  その発言の後、党幹部の二階幹事長も、子供を産むことは義務であるかのような発言を行った。 “この頃、子供を産まない方が幸せじゃないかと勝手なことを考える人がいる。食べるのに困るような家はないんですよ。実際は。”二階俊博 幹事長(自由民主党)――6月26日 講演後の質疑にて  また、杉田水脈議員の寄稿も話題となったことも記憶に新しい。 “(LGBTは)子供を作らない、つまり『生産性』がない”杉田水脈 衆院議員(自由民主党)――「新潮45」2018年8月号  一人の発言ならともかく、これらの発言を総合すると、自由民主党という政党がいかなる思想を共有しているのか、見えてくるのではないだろうか。
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不誠実答弁を繰り返し強行採決
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