琉球新報の調査では、統一地方選に立候補する予定の29市町村の候補者たちにアンケートをして、416人から得た回答によると、辺野古基地に
「反対」を表明している人は200人で48.1%、
「賛成」だと言っているのは110人で26.4%でした。
ネトウヨの皆さんは、まるで辺野古基地賛成派が多数を占めているかのような口ぶりで発言していますが、実際に現地で議員の話を聞けば、辺野古基地の建設に賛成している人に会うより、反対している人に会う確率のほうが高いというわけです。
基地を作り、空にはヘリコプター、海には軍艦が浮かぶような光景が当たり前になれば、観光経済にもダメージを与えることは避けられません。しかし、経済を最重要視しているはずの自民党や日本維新の会の候補ほど、基地を作ることの経済的なデメリットを無視して偉そうに語るので、沖縄県民はその矛盾点をもっと積極的に質問した方がいいと思います。おそらく、まともには答えられる人はただの1人もいないことでしょう。
9月30日の沖縄県知事選ばかりが注目されますが、9月9日の統一地方選は地味に見逃せません。9月9日は普天間基地のある宜野湾市議選、辺野古基地のある名護市議選があり、南城市、沖縄市、石垣市でも選挙があります。沖縄県知事選の
「前哨戦」のような位置付けで語られることもありますが、本当の戦いは
「沖縄統一地方選」だと思います。
筆者は9月2日から選挙期間中、ずっと沖縄に滞在して13自治体の選挙を見てくる予定です。調子がよければ2自治体ぐらい増やすかもしれませんので、ぜひご注目ください。
<取材・文/選挙ウォッチャーちだい(Twitter ID:
@chidaisan)>
ちだい●選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材活動を行う。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどをTwitterやnote「
チダイズム」を中心に公開中。立候補する方、当選させたい議員がいる方は、すべてのレポートが必見。