自由に休ませもせず、国の号令一下で月曜半休を推奨する「シャイニングマンデー」は、頭の悪い全体主義である

HHImages / PIXTA(ピクスタ)

 “毎月最終金曜日は「プレミアムフライデー」ということで、みんなで早く退社して、お金をたくさん使いましょう。”

 そんな計画が発表された時、多くの人が「何言ってんだ、コイツ?」と思ったに違いありません。

 給料日後の金曜日の夜に早く仕事を終わらせれば、遊びに行ったり、飲みに行ったりして、もっとお金を使ってくれるはずだと言い出し、強引に「プレミアムフライデー」を流行らせようとしたのですが、多くの企業にとって月末の金曜日は一番忙しい時期なので、「早く仕事を終わらせて飲みに行きましょう!」とか言い出したら、「空気読めよ、バカ!」と、とんでもなく冷たい目で見られるだけ。結果、「プレミアムフライデー」に早く退社できる会社はほとんどなく、公文書改竄がウリの経済産業省が発表しているアンケート結果でさえ、実行しているのは1割という結果に終わったのです。

 このままでは国民が消費してくれない。「プレミアムフライデー」は流行らないということがわかったので、経団連に要請を受け、経済産業省が考えたのは「シャイニングマンデー」でした。日曜の夜までたっぷり遊んでもらい、月曜日を午前半休にする。それが「シャイニングマンデー」です。この人たちはどこまで愚かなのでしょうか。なぜ「プレミアムフライデー」が失敗したのかを分かっていないのでしょうか。

誰も求めていない「シャイニングマンデー」

 日曜日をたっぷり遊んで、月曜日を午前半休にする。こんなのはわざわざ日にちを決められて、「はい、この日の午前中を休んでください」と言われる筋合いはありません。

 そもそも有給を消化することさえ困難なのに、休みたい時に休ませてもらえず、みんなで一斉に「シャイニングマンデー」と言いながら、べつに休みたいわけでもない月曜日の午前中に休まされても、仕事の効率が落ちるというものです。

 多くのサラリーマンが月曜の朝に気合いを入れるルーティンをしています。どんなに暑くても、どんなに寒くても、どんなに疲れていても、どんなに面倒臭くても、月曜の朝から気合いを入れて仕事をするため、みんな、心の照準を合わせ、ちゃんと仕事をしようとしているのです。

 それをある月曜だけ強制的に「午前中は休め」と言われるのですから、これでは調子が狂うばかり。金曜の午後に早く帰れるなら楽しいですが、1か月に1回だけ月曜の朝が遅いと言われて消費行動がどれだけ拡大するでしょうか。

 いつもより日曜を長く楽しもうという人はそれほど多くなく、月曜の朝を少し遅くまで寝ているだけではないでしょうか。こんなことすら想像できず、自信満々に「シャイニングマンデー」とか言っている奴は、きっと月末の金曜日を「プレミアムフライデー」と言っていた人と同一人物でしょう。何もわかっちゃいません。アホです。

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加速化する「社畜化」
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