豪雨災害対応よりカジノ法案を優先した安倍政権は本当に「危機管理」に優れているのか?

被災地よりカジノを優先して質疑をした議員たち

 いざ審議が始まると、野党の議員たちは次々に「なぜ今、カジノを話し合うのか?」と反発し、質疑のほとんどの時間を被災地の話に充ててしまいました。結局、ほとんどカジノの話にならず、災害対策の話になってしまったのです。ところが、自民党と公明党の議員はカジノの話をしたかったので、冒頭に社交辞令的なお悔やみとお見舞いを述べた後は、しっかりとカジノの話をしています。ちなみに、今回の委員会で質疑に立った与党側の議員は、自民党の和田政宗議員(参・宮城県選挙区)、公明党の熊野正士議員(参・全国比例区)です。それぞれ党の偉い先生方から「行ってこい」と言われ、張り切ってカジノの話をしているのかもしれませんが、何の疑問も持たずに堂々とカジノの話をできる人間が、この後、どれだけ被災地の心配をしたところで、「オマエ、被災地よりカジノの話を優先したじゃねぇか!」の一言で終了です。なお、和田政宗さんが質問している時に、石井啓一国土交通大臣は、和田政宗さんの質問がよほど退屈だったのか、ウトウトと居眠りをする様子が垣間見えました。批判を浴びながらも、わざわざカジノの話し合いをしたあげくに寝る。一体、どんな神経をしているのでしょうか。これで辞任させられない日本は、とんでもない国です。

今日は参議院の定数を6議席増やすことを優先する

 昨日のカジノ法案に続き、今日は参議院の定数を6議席増やすことを話し合います。(参照:『小泉進次郎ら自民党若手議員による国会改革案や参議院に提出された公職選挙法改正案は「改革の皮を被った党利党略」』)  被災地では今、その対応を誤ると命を落とす人が出てきますが、参議院の定数が増えようが増えまいが、何一つ困ることがありません。百億歩譲って、カジノ法案は通さないとトランプ大統領の支援者に顔が立たないのかもしれませんが、参議院の定数が増えなかったところで誰が困るわけでもありません。2019年の参院選の時に、どこかの6人がガッカリするのでしょうけど、それは人の命がかかっている今、優先的にやらなければならないことなのでしょうか。JNNの世論調査では69%の人が参議院の定数を増やすことに反対しているそうで、国民の理解を得られているわけでもないのに、一刻も早く審議をしなければならない理由は、データ上、議席を増やせば自民党に有利だと分かっているからではないでしょうか。まさに火事場泥棒以外のナニモノでもありません。
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自称「危機管理の専門家」議員の呆れた危機管理能力
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