豪雨災害対応よりカジノ法案を優先した安倍政権は本当に「危機管理」に優れているのか?

危機管理の専門家を自称する議員たちの危機管理能力

 気象庁が7月5日14時の段階で異例の記者会見をしているのに、それを無視して「赤坂自民亭」という酒盛りをしていた安倍晋三総理や、この酒席について、”今夜は恒例の自民亭。衆議院宿舎の会議室で、月一回食べ物やお酒を持ち寄り、党幹部と若手議員のざっくばらんに話す懇親会。選挙区の悩みを相談したり、地元の名産PR。今日は、安倍総理、岸田政調会長、竹下総務会長が勢揃い。和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!正に自由民主党党。”などとのんきなツイートをアップした西村康稔議員(衆・兵庫9区)。驚くことに、西村康稔さんは2014年12月に『命を守る防災・危機管理』という本を出しており、危機管理のスペシャリストということになっています。この本のサブタイトルは「その瞬間、生死を分けるもの」となっており、帯には安倍晋三総理が登場し、「大雪、土砂災害、火山噴火・・・。数々の災害に、彼が最前線で指揮を執ってくれた」と書いています。政府を代表する危機管理の専門家が総理大臣、防衛大臣、復興大臣と一緒に酒を飲み、このようなツイートをかましているので、日本の危機管理能力が著しく低いのは明白です。彼はその後、 “7月5日(木)22:02にあげた私のツイートで、様々なご批判をいただいております。週末の大雨による災害発生時に会合を開いているかのような誤解を与え、不愉快な思いを抱かせたことをお詫び申し上げます。”  などというツイートもしています。  これにはSNSでも「何も誤解していない」とツッコミが多数。自分の発言で広まった宴席があたかも5日に行われたものではないかのようにミスリードするかのような稚拙だが狡猾な情報操作にも思えるツイートで、自身の失敗を隠すことが彼の危機管理なのでしょうか?  参考までに、安倍晋三総理も「日本安全保障・危機管理学会」なるものの名誉会長を務めていらっしゃるのですが、こうしている間にもカジノや参議院の議席を話し合うことを良しとしているので、どの口で危機管理を語っているのかがわかりません。酒を飲んだ口でしょうか。酒を飲んだ口と言えば、小野寺五典防衛大臣は、この親睦会に参加していましたが、随時、防衛省に支持を出していたと釈明したので、酒を飲みながら指示を出したと自白しているに等しいです。酒を飲んだら車の運転もできないのですが、酒を飲んだ状態で防衛省に指示を出していたとは、これで「日本を守る」なんて言っていただきたくありません。っていうか、本当にこの国は大丈夫でしょうか。海外ならとっくに辞任しているはずですが。  被災地よりもカジノについての議論を優先し、危機管理の専門家を自称しつつもその実は自己保身に熱心な議員。こうして被災地が蔑ろにされるのも、すべてこの国の政治家たちに危機管理能力のないからということに集約されるのではないでしょうか。 <取材・文・写真/選挙ウォッチャーちだい(Twitter ID:@chidaisan)> ちだい●選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材活動を行う。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどをTwitterやnote「チダイズム」を中心に公開中。立候補する方、当選させたい議員がいる方は、すべてのレポートが必見。
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