上方修正する銘柄は決まっている!? オススメ銘柄8選
2018.06.25
《上方修正が期待されるテッパン銘柄》
※株価は6月12日時点
・京王電鉄[東証1部・9008]株価5460円[100株]
本業の鉄道が微増。ホテル事業も堅調に推移し、苦戦が予想される百貨店事業の穴を埋めてお釣りがきそうだ。業績上振れを四半期ごとに小出しに開示する傾向がある。この10年ほどほぼ毎年、期初予想を上回っている
・JAL[東証1部・9201]株価4287円[100株]
前期は2度の上方修正を実施。政府の手を借りて経営再建した手前、期初から派手な増益見通しは出さず、利益上乗せを小出しにする方針を採っているとの見方が強い。今後は北米西海岸路線が新たに就航する予定
・日本製鋼所[東証1部・5631]株価3230円[100株]
火力・原子力向け鋳鍛鋼を手掛ける。リーマンショック後、上方修正が最も多かった企業の一つ。素材メーカーなので、納入先企業の値引き要因をかわすために期初予想を低くしている可能性がありそうだ
・日本バルカー工業[東証1部・7995]株価3450円[100株]
産業用のフッ素樹脂や高機能ゴムなど素材製品のメーカー。薬品漏出防止や真空保持用の密封材料を生産し、半導体製造装置向けが好調。今期は最高益更新の予想だが、増益率は経常利益で4.3%と小さく、上振れ濃厚
・三菱電機[東証1部・6503]株価1559円[100株]
1ドル=100円、1ユーロ=125円の想定為替レートは、日本電産やファナックと並んで最も保守的な水準。日立製作所よりも5円の円高を前提に業績予想を算出。機関投資家が東芝を敬遠するため資金の受け皿になりそう
・東映[東証1部・9605]株価1万1630円[100株]
「ヒット作に恵まれるかどうか」というエンタメ事業特有の不透明な部分が多いため、業績を保守的に予想する傾向がある。が、’12年以降、毎年上方修正を発表。東映アニメーションも超保守的予想を出すことで知られる
・立川ブラインド工業[東証1部・7989]株価1424円[100株]
家庭用・業務用のブラインド、天窓、ファブリック製品などを製造。5月に1Q決算を発表。上期予想に対し66%を超えており、上方修正は必至。創業80周年記念の株主優待でクオカードかアマゾンギフト券がもらえる
・シーティーエス[東証1部・4345]株価1023円[100株]
ITやIoT技術を駆使して建設現場や作業員・技術者を支援する「建設ICT」の専門企業。人手不足の建設業界の恩恵を受けやすい。業績は好調で、上振れ期待も。チャートは上場来高値を突破して青天井に
【大神田貴文氏】
株式ジャーナリスト。国内大手証券会社などを経て現職。マーケット情報に精通しているだけでなく、個別企業の裏情報も知る事情通。金融、経済政策にも強い
【まつのすけ氏】
某運用会社で働く会社員。投資全般、IPO、株主優待、保険、クレジットカード、ふるさと納税などについて発信するブログ「The Goal」が人気
取材・文/上方修正取材班
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