デパ地下で「せんべろ」も――全面リニューアルした「阪神梅田本店」を徹底解剖

「庶民派」象徴するデパ地下、「せんべろ」対応で新たな客を掴む!

 さて、阪神が「庶民派」と言われる由縁の1つが「日本一のデパ地下」とも評される地階食品売場だ。  建替前のデパ地下は、人気鮮魚売場「阪神髭定」などを中心に大勢の店員による呼び込みのなか大勢の大阪マダムたちが買い物をするという、百貨店にしては一種独特の雰囲気が感じられる空間が特徴で、まさに「阪神に来た!」ということを実感させてくれる場所の1つでもあった。  また、200を超える和・洋菓子、総菜、ベーカリーブランドの集積や、ワンコインでお腹いっぱいになれる大型フードコート「スナックパーク」も同店の名物であったが、それらの大部分は今回の建替工事のために閉店・休店状態であった。

2015年2月に休業した旧・スナックパーク。どこか懐かしい雰囲気も特徴だった。2015年2月撮影

 新装となった地階食品売場でも、かつてのような威勢のいい呼び込みは健在だ。開店当日は、とくに大阪初出店となったタイ料理「チャンロイ」や「メリーチョコレート」の新ブランド、そして限定スイーツを販売する「モロゾフ・エクラ」など、「阪神でしか買えない」商品をウリにした店舗を中心に多くの客が詰め掛けていた。

鮮魚売場では威勢のいい呼び込みに多くの人が足を止めていた

 そして、地階で最も人気を集めていたのが、2015年2月の閉店以来3年ぶりに営業を再開した「スナックパーク」だ。同店のフード営業統括部担当者・中尾康宏氏によると、休店中はスナックパーク再開についての問い合わせが想像以上に多かったといい、まさに待望の「復活」であったことが伺える。  新・スナックパークは常設13店舗と催事店舗で構成。建替前から営業していた「阪神名物いか焼き」、「ちょぼ焼き」、「うまかラーメン」、「玉子丸」、「御座候」の5店舗に加え、ミシュランガイドに3年連続で掲載されたお好み焼き・焼きそば店「道頓堀 赤鬼」、中華そばの名店「カドヤ食堂」、尼崎の焼肉店味楽園プロデュースの焼肉丼店「牛焼 みらく」、箕面船場の天丼専門店「天ぷらの山」などといった地元・関西発の人気飲食店も多数進出している。  このほか、開店時には催事店舗として旧スナックパークにも出店していた姫路駅名物「まねきのえきそば」が新業態「えきそばメシ」として出店。同店は旧スナックパーク閉店以降、大阪から消滅していたため、大阪のえきそばファンにとっては嬉しい知らせとなった。

新装なったスナックパーク。関西の人気店が集められた

 さて、このスナックパーク、「ラーメン380円」を掲げる店舗もあるなど、ワンコインで食事を摂ることができ「庶民派百貨店」らしいラインナップであることは以前と同様であるが、今回の新装により「新たな取り組み」もおこなわれている。それは「ちょい飲み」需要の開拓だ。
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