再出発のドムドムハンバーガー、旧店舗大量閉店でフードコートが「ドムドムロス」に!――閉鎖店への再出店は?

ドムドム、新体制下の店舗整理でさらなる「レア化」

 レンブラントHDのもとで新たな船出を切ったドムドムハンバーガー。その一方で、これまで幾度の店舗整理の波に耐えながらも“新たな船”に乗ることなく消えた店舗の存在も忘れてはならない。  新体制となった7月以降の店舗整理では、15のドムドム店舗が昨年秋までに各地のフードコートなどから一斉に撤退し、今年も4月までに4店舗が追加閉店。その内訳を見ると、横須賀市の大型ショッピングセンター「イオンショッパーズプラザ横須賀」(旧ダイエー)内で2店体制を築いていたイオン横須賀店とイオンショッパーズ横須賀店、日本一営業時間が長かった塚口店、特別メニュー「ドムドムカレー」を提供していた水無瀬FC店など、何かと個性的な店舗が多かったのが特徴だ。
ショッパーズプラザ横須賀

ドムドムが2店出店していたショッパーズプラザ横須賀(横須賀市)。うち1店はオーシャンビューのフードコートに位置していた。

 また、かつてダイエーグループだったイオン系列の食品スーパー「マルエツ」に出店していた5店舗(岩井店、安食店、綾瀬店、蕨北町店、蘇我南町店)、福島県沿岸部に展開する食品スーパー「マルト」に出店していた1店舗(高坂店)も今年4月までに閉店した。
閉店店舗数

昨年7月1日の経営移管以降に閉店したドムドム(都商研調べ)。イオン店舗が多いのは、16年にダイエーの大型店がイオンに譲渡されたため

 ここで注目したいのは、ドムドムを失った商業施設における“ポストドムドム”をめぐる動きだ。  ドムドム撤退後すぐに後継テナントが決まったのは「はなまるうどん」が入居した「イオン仙台店」(仙台市青葉区、旧ダイエー)、ドムドムの新業態だったディーンズバーガー跡に「ミスタードーナツ」が入居した「イオンモール八幡東」(北九州市八幡東区)の2店舗のみだ。  前者は東北の最大都市・仙台市の商店街一等地にある商業施設、後者は九州第二の都市・北九州市で屈指の集客力を持つ商業施設であるため、後継店への“バトンタッチ”も比較的スムーズに進んだのであろう。また、ドムドム跡がダイエーのインストアベーカリーとなった「ダイエーグルメシティ庄内店」(大阪府豊中市)も、阪急梅田駅から僅か4駅の駅前立地で、しかも5年前に建て替えられたばかりの店舗だ。  ちなみにイオン仙台店のフードコートは「ドムドム」と、同じくダイエー系列だったクレープ店「ディッパーダン」の閉店によってテナント全店が麺類提供店となってしまった。しかし、同店の買い物客はファミリー層よりも高齢者やビジネスマンが比較的多い印象であり、「時代に即した業態」に生まれ変わったとも言える。
店舗跡

イオン仙台店ではドムドムとダイエーグループのクレープ店「ディッパーダン」2店舗の跡に大手うどんチェーン「はなまるうどん」が出店

 だが、このように「ドムドムの穴が埋まった」例は少数派だ。  新体制下で閉店した15店舗のうち、4月15日現在で12のドムドム店舗跡が空きテナント・休憩スペースとなっている。もちろん、これ以前に閉店したドムドム跡も同様で、長期間空き店舗、もしくは更地のまま(一部ドムドムはダイエー隣接地やダイエー駐車場での路面店形態であった)となっている例も多い。
那覇店

更地化され駐輪場となったドムドム跡(沖縄県那覇市、旧ダイエー那覇店)。ダイエーは2005年に閉店、現在はジュンク堂書店などが出店する。ダイエー隣接地に別棟として出店する形態だったが更地化、のちに駐輪場となった

 後継店が決まらない店舗の多くは、人口減少・少子高齢化に直面する地方都市、あるいは大都市圏の郊外辺縁部に立地しており「ハンバーガー店」としての想定顧客が少なくなったエリアに立地するものや、母店の築年数が非常に高いものだ。  こうした商業施設は、地域市場の縮小に加えて新たな競合スーパー、大型ショッピングセンターとの競争により、飲食テナントのみならず物販テナントの維持・新規誘致に苦労している例が少なくない。  とくにダイエー店舗(かつてダイエー系列だった店舗含む)では、ドムドムはフードコート内の「核店舗」となっていた店舗が多いため、今後は屋台骨を失ったフードコート全体の閉鎖や、休憩所・イートインコーナーへの変更を検討するところも出てくるであろう。
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かつてのドムドム跡地への再出店は?
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