ブラジルに人種差別主義、同性愛嫌悪、権力主義の「カリオカのトランプ」極右政権誕生の可能性高まる

ボルソナロという男の経歴

 ボルソナロの政治家としてのスタートは、1988年にリオデジャネイロの市会議員になったことであった。彼はこれまで所属政党を8回も変えているという異色な存在である。しかし、2014年のリオデジャネイロでの下院議員選挙では歴代最高の得票数を記録している。(参照:「LETRAS LIBRES」)  現在、左派ではルラに代われる候補者はいない。候補者として可能性ありとされているどの人物も支持率は10%以下である。また、中道そして右派においてもボルソナロに肩を並べられる候補者は今のところいない。  社会学者セルソ・バロッソは「ブラジルの政治が少しでも機能していれば、どの候補者でもボルソナロ負かすことはできる。しかし、今ブラジルは平穏な状態ではない」と述べてボルソナロへの支持が上昇していることを裏付けている。(参照:「El Pais」)  左派政権のバックラッシュなのか、混沌期に強権を持った独裁者を欲する市民の要求なのか。今秋、ブラジルで極右政権が誕生する可能性は十分にある。 <文/白石和幸 photo by Fábio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil via flickr(CC BY 2.0)> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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