新年度ゆえのストレス。「気持ちの切り替え」はこんな視点でやってみよう

山口博

East & West / PIXTA(ピクスタ)

 新年度から、異動により担当業務が変わったり、昇格して仕事の幅が広がったりした人もいることでしょう。新卒で入社した人もいれば、新しい会社に転職した人もいることでしょう。

 自分は異動や昇格、入社や転職に直面していなくても、自分のまわりに新しいメンバーを迎えることになった人は多いに違いありません。しかし、こうした変化が、ストレスを引き起こす要因になりかねないのです。

 難易度の差はあるとはいえ、一般に、慣れ親しんだ仕事をすることよりも、新しい仕事をすることの方が、負荷は高いと言えます。気心知れた間柄かどうかということもありますが、一般には、これまで関わってきた人と仕事をすることよりも、新しい人と仕事をすることの方が、緊張を強いられるものです。

 夢中になって取り組んでいるうちは、ストレスがたまっていることに気づかないものですが、一段落した時に、気付かなかったストレスがぐっと押し寄せてきてダメージを受けることになってしがちです。4月から新しいメンバーと、新しい業務をスタートして張り切って取り組み続けて迎える5月の連休は、はっとわが身を振り返るとともに、ストレスを自覚してしまうタイミングなのです。

 ビジネススキルを向上させる演習プログラムを実施する中で、ストレスを解消したり、ストレスを受けたりしないようにするためのさまざまスキル演習を実施してきました。それらのうち、効果のある方法をいくつか紹介していきたいと思います。今回は、モチベーションファクターをコントロールする方法です。

 モチベーションファクターとは、人それぞれがもつ意欲が高まる要素です。私はモチベーションファクターを次の2つの志向、6つの要素に分類しています(参照:「『やる気の源泉』を見極めてマネジメントすると集団はうまく回る!」)。

2つの志向と6つの要素、その内容
●牽引志向
・目標達成(目標に向かって挑戦することにやる気が高まる)
・自律裁量(任されて仕事をすることに意欲が上がる)
・地位権限(地位が高まることにモチベーションが向上する)

●調和志向
・他者協調(周囲と協力することにやる気が高まる)
・安定保障(安心して仕事をすることに意欲が上がる)
・公私調和(バランスをとることにモチベーションが向上する)

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どう「気持ちの切り替え」をすればいい?

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