公営ギャンブル、選手・騎手の携帯持ち込み制限は厳しくするべきか?

競輪場

法令で明記するか、逆に内規を緩めるべきか…

 通信機器持ち込み問題がニュースになるたび、「緩和すべき」派と、「厳しくやれ」派で意見が二分されてしまうのだが、結局この問題は「内規」で管理している状態によってどちらにも舵が切れない状況が原因だと筆者は考えている。  官が特別にやっている博打なのだからしっかり管理すべき、八百長は絶対に発生させない環境であるべきだと言うならば、競馬法などの法律で騎手・選手の通信機器持ち込みをした時点を犯罪として明記のうえ禁止するべきだ、となる。  逆に通信機器をレース時間以外は触ってもいい、いまのご時世外部接触で八百長防ぐなんてナンセンスだと考えるのであれば、むしろ内規を緩めて、レース開催時間だけを内規で禁止にする手もある。  個人的には、あくまでも内規であるため、事実調査が有耶無耶にならざるを得ない状況が解決できるならばどちらになっても良いと思っている。  なぜなら、先日発生した大久保花梨選手の場合「契約が切れているスマホをミュージックプレイヤー代わりに持ち込んだため通信の疑いはない」との報道であるのだが、外からWiFiを飛ばしてもらえれば接続できてしまう。契約が切れたスマホであろうが外部通信への可能性を疑ってしまえばキリがない。  徹底的に制限するか、緩くして騎手・選手はレース時間以外に通信するものだと割り切るか。お金を賭ける側からすればどちらかにしてもらいたいのである。 【シグナルRight(佐藤永記)】 半勤半賭のセミギャンブラー。Twitterやニコ生『公営競技大学』にて公営競技について解説をしている。
公営競技ライター・生主。シグナルRightの名前で公営競技の解説配信活動「公営競技大学」を個人運営している。また、日刊SPA!のギャンブルコーナー勝SPA!編集担当も。Twitter:@signalright
1
2
3
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会