公営ギャンブル、選手・騎手の携帯持ち込み制限は厳しくするべきか?

佐藤永記
 3月11日、女子競輪の大久保花梨選手が通信機器を持ち込んだことにより、「管理秩序違反」で出場中の大会へのあっせん契約を即日解除されたとのニュースがあった。これにより、2日目以降の競走に出走できなくなり、今後はあっせん規制委員会等で処分が決定される。その後、自粛期間、JKA(日本自転車振興会)によるあっせん規制期間を経ての復帰となる見込みだ。(参照:西日本新聞

 日本の場合、競輪のみならずボートレース、オートレースにおいても開催中の通信機器の持ち込みは全面的に禁止されている。しかし、この手の通信機器の持ち込み事案はほぼ毎年のようにいずれかの公営競技で発生しているのが現状だ。しかし今回、たまたま女子選手による持ち込みであったため、多くの人がニュースを目にしたことだろう。

 ちなみに競馬の場合は、多くの地方競馬の場合は他の公営競技同様、開催期間中は主催者が指定する警備室などに預ける形だが、中央競馬の場合は管理方法が異なる。

 中央競馬の場合は前日夜までに入る必要がある調整ルームに入り、外部との接触ができなくなるのだが、「通信機器はセーフティーボックス(ロッカー)があり騎手が自分で入れて鍵をかけます。禁止しているのは通信行為で、通信機器を持ち込むことは禁止していません。事前にダウンロードしていた過去レース動画などを見て参考にするなどの通信を伴わない使用は問題ありません」(JRA報道担当)と、比較的緩めの制限なのだ。

 また、開催中外部と通信してはいけないというルールは海外の競馬でも存在するのだが、その制約の範囲は日本の中央競馬よりもさらに厳しくはないことが多い。日本のような前日の夜から調整ルームで外部接触禁止ということさえなく、当日レース開催中は通信禁止、という程度が一般的のようだ。

 では、なぜ日本はこれほど通信機器の持ち込みに厳しいのか? 理由は主に2つある。

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日本の公営競技が通信機器持ち込みに厳しい理由

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