新説! 新興国通貨は積み立てが一番!? スワップ狙いはどこまでいける?

 アメリカ経済の好調を受けてドル高が継続。その煽りで新興国通貨が振るわない。下げ続けるメキシコペソ、トルコリラ、南アランドの高金利通貨を使って稼ぐ方法はないものか? 新たなスワップ投資を模索した。

高金利通貨

メキシコペソ、南アランド、トルコリラ……はアリかナシか?

「私が目をつけたのはメキシコペソ。FXならレバレッジ3倍で投資しても27%ほどの利回りになる計算ですから、不労所得を得る手段として非常に魅力的です」

 そう明かすのは、不動産投資や太陽光発電とFXのスワップ収入で月60万円弱の不労所得を得ている個人投資家の高橋健(仮名)氏だ。なぜ、メキシコか? 外為どっとコム総研調査部長の神田卓也氏は次のように話す。

「当社でもペソの取引は日増しに増えています。きっかけは今年の連続利上げ。一昨年末には3%だった政策金利が4回の利上げで7%へ上昇。高金利通貨として人気のトルコリラに迫る水準まで上昇しており、スワップ狙いの個人投資家の関心を集めています」

メキシコペソが連続利上げ!

メキシコ中銀は4回連続で利上げを敢行し政策金利は7%まで急騰。8月はインフレ懸念から利上げを見送ったが、南アランドを凌ぐ高金利通貨に

 そのため、10月末からはくりっく365でもペソの取り扱いがスタート。そのスワップポイントは一万ペソ(約5万9000円)あたり1日11.8円。外為どっとコムの場合は一日15円だ。年利に換算すると実に9.2%にもなる。

「レバレッジをかけて投資すれば、さらに高金利になります。過去最安値を割っても資金が尽きないように、レバ3倍で投資したとしても年27%です」(高橋氏)

 魅力は金利だけではない。

「格付け会社ムーディーズにおけるメキシコ国債の格付けは『A3』。トルコや南アフリカ、ロシア、スペインなどよりも上で、日本のちょっと下と意外に高い。地理的にも世界の大消費地であるアメリカと国境を接しており、アメリカ経済の恩恵を享受しやすい」(同)

 ただし、アメリカ依存型経済はメキシコのネックにも……。

「メキシコの輸出は8割から9割が対米。しかし、それがトランプ政権の発足とともに減少しています。『国境の壁』にみられるようにトランプはメキシコに対して強硬。またメキシコには世界9位の原油埋蔵量がありますが、アメリカのシェール革命が輸出の落ち込みに拍車をかけています」(神田氏)

 メキシコペソの命運を握るのはアメリカ、とりわけトランプの意向次第とも言えそうだ。

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