駅前の銅像と一緒に泊まれる部屋!? 「マーライオンホテル」に続く「新作」があの温泉地に
突然だが「マーライオンホテル」をご存知だろうか。 マーライオンホテルとはヨーロッパ在住の日本人芸術家・西野達氏による作品で、シンガポールのシンボルである本物の「マーライオン像」と一緒に宿泊できるホテルのこと。2011年に開催された芸術祭「シンガポールビエンナーレ」の目玉作品として大きな話題を集めた。その後も、ニューヨークのコロンブス像、有明海の無人島など世界各地のあらゆる公共空間を舞台に「日常見慣れた風景を『非日常』の姿に変えてしまう」作品で世間を驚かせ続けてきた西野氏が次の舞台に選んだのは別府温泉。 現在、別府市内では「西野達in別府」と題し、別府駅前のシンボル像「油屋熊八像」とともに泊まることができるインスタレーション「油屋ホテル」をはじめとした数々の作品が展示されている。
さて、油屋熊八氏については以前「湯~園地」の記事においても軽く触れたことがあるが、いま一度説明しておこう。 油屋熊八氏は1863年に宇和島で生まれた実業家だ。米相場に失敗したため、温泉観光景気に沸く別府で一山当てようと1911年に亀の井旅館(現:亀の井ホテル)を創業。自ら「別府の外務大臣」を名乗り全国各地で宣伝活動を繰り広げ、傘下の亀の井自動車(現:亀の井バス)では日本初の定期観光バスの運行やバスガイドによる案内を考案(1928年運行開始)、別府・由布院と阿蘇を結ぶ観光道路「やまなみハイウェイ」(1964年開通)の整備を提唱するなど、人々を驚かせるアイデアで別府と由布院の開発に尽力した。 2007年には、別府駅前通りに本店がある大分みらい信用金庫などにより、別府駅前に高さ約5メートル(台座含む)の銅像「子どもたちをあいしたピカピカのおじさん像」が建てられている。これが、今回の「油屋ホテル」の基となった銅像だ。 さて、実際に油屋ホテルへと向かってみよう。駅前の喧騒に紛れて「別府観光の父」と一夜を過ごす
※都商研ニュースでは、今回の記事のほかにも下記のような記事を掲載中
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