相次ぐ凍結&ロック! Twitter「凍結問題」と表現の自由【「やや日刊カルト新聞」藤倉善郎氏緊急寄稿】

幸福の科学について「事実」を書けない

 ここで、Twitter社によるユーザーのアカウントを停止するときに使われる用語を改めて解説しておこう。「凍結」はアカウントそのものが停止し、ほかのユーザーからも閲覧できない状態。「ロック」も、Twitterの機能を一切使用できなくなるのでアカウント停止ではあるが、それ以前の投稿は他のユーザーは閲覧できる。紛らわしいが、他のユーザーから見ると「凍結」されたアカウントはもはや存在しないも同然で、「ロック」されたアカウントは、コミュニケーションを取ることは一切できずに過去の投稿だけが墓標のようにただ残されている状態だ。  凍結にくらべてロックのほうが軽い処分とされており、問題があるとして指定された投稿を削除したり一定期間が経過すると復活することがあるようだ。形式上、凍結の場合も異議申し立て等によって復活できる場合があるかのようにTwitter社は自社サイトに掲載している。一方で、さらに厳しい「永久凍結」という処分もある。  筆者の場合は、「ロック」「一定期間の利用制限」といった趣旨の通告を受けているので、比較的軽い処分と言えそうだ。  経緯は、こうだ。  10月8日、筆者は東京・港区白金にある幸福の科学の大悟館(教祖殿)を公道から撮影しようとした。大悟館は、2000年に完成した教祖・大川隆法総裁の住居。大通りから離れた閑静な住宅街で、巨大な建物の外壁飾られた巨大なヘルメス像と金ピカの仏像が公道を見下している。初めて通りかかった人なら、おそらく誰でもびっくりして凝視したくなる、異様な光景だ。  建設当時は、周囲の住民の反対運動も起こったが、幸福の科学は「名誉毀損」などと主張して、反対運動に関わる住民に対して個別に内容証明郵便を送りつけ威圧。住民運動を萎縮させて大悟館を完成させたのだと、ある住民は説明する。 「建設時の説明の時には、教団は建物の外壁に像などは設置しないと言っていた。でも教祖殿が完成して何年か経ったら、でかい仏像とか、何やらギリシャ彫刻みたいなでかい像が外壁に取り付けられた。住民には何の説明もありませんでしたよ。文句を言いたい気持ちはあるが、裁判だとか言われると面倒くさいから、何も言えない」(同)  これは2011年に筆者が大悟館周辺で住民から聞かされた話だ。住民を騙して建設し、完成から10年以上たってもなお周辺住民を萎縮させている、いわくつきの建造物なのである。  その大悟館だが、筆者はもう何年も前に資料写真として撮影して以来、足を運んでいなかった。今回、行ってみると、大悟館の門前に警備員用のボックスが新たに設置されており、警備員が常時、道路を監視している。以前はなかったものだ。  建設時には反対運動の関係者を威圧して黙らせたくせに、いまではその大悟館が近隣でのマンション建設に反対する横断幕を掲げている。建物の外観自体が、教団の支離滅裂さを表しているという、宗教施設の中でも稀な「物件」になっていた。  筆者が公道から写真を撮り始めると、最大で6人ほどの教団職員がかけつけ、筆者を取り囲んでカメラに手をかざして妨害した。これでは職員も写真に写り込んでしまうと説明したが、教団本部からかけつけた広報局職員が「それはそれでしょうがない」「(撮影を)阻止しているという資料写真だ」などと言い放ち、職員らは妨害を続けた。  公道での取材を多人数で物理的に妨害し、自ら写真に写り込んできただけではなく、それを言葉の上でも承諾していたのである。筆者が撮影を諦めてその場を離れても職員らは尾行やつきまといを続け、最後は、通りかかったおまわりさんに事情を話し、職員らにつきまといをやめさせた。  筆者は撮影を邪魔され尾行されたという事実のみを文章で説明し、職員らが一緒に写った大悟館の写真を添えてTwitterに投稿した。とくだん批判的な文章はつけていない。(※参考記事:Twitter社が本紙総裁の投稿を無断削除しアカウントをロック=幸福の科学の圧力か
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