1回戦でグループで書き出したら、グループを変更する。一人だけ元のグループに残って、後のメンバーは、他のグループに散らばり、新しいメンバーでグループをつくる。
新しいグループをつくったら、元いたメンバーが、新しいメンバーに、これまで書き出した内容を紹介して、今度は新しいメンバーで、アイデアを書き足していく。前のメンバーが書き出した内容に、躊躇せずに、自分のアイデアを追加していく。これが2回戦で、やはり15分かける。
15分たったら、再び最初のメンバーが最初のグループに戻る。もともといたメンバーが新しいメンバーで書き足した内容を紹介し、元のメンバーで、また書き足していくことが、3回戦で、同じく15分で行う。最後に全体の場で、各グループでアイデア出しした内容を共有することが、4回戦でこれも15分、計60分で行う。
この方式のポイントは、制約を設けないで自由にアイデア出しをするということ(1回戦)、新しいメンバーを迎えて追加や修正をするということ(2回戦)、各メンバーが他のグループでアイデア出しながら触発された内容を自グループに持ち帰ってさらに発展させること(3回戦)、全体の場で共有すること(4回戦)である。
ひとりや、決まった同一グループで、ああでもないこうでもないと、悶々とアイデア出しするよりも、この方式を用いると、はるかに、そして短時間で、さまざまなアイデアが創出される。実に有効な手法なのだ。
そして、この方式を活用するためには、とても大事なコアスキルが必要だ。それは、自分や自グループの考えに固執しないということだ。自分や自グループだけで考えたいという枠組みをはずすことだ。これさえできれば、うまくいく。