「アイデアが何も出ない!」という袋小路を1時間で抜け出す方法

ワールドカフェ4回戦を行う

 1回戦でグループで書き出したら、グループを変更する。一人だけ元のグループに残って、後のメンバーは、他のグループに散らばり、新しいメンバーでグループをつくる。  新しいグループをつくったら、元いたメンバーが、新しいメンバーに、これまで書き出した内容を紹介して、今度は新しいメンバーで、アイデアを書き足していく。前のメンバーが書き出した内容に、躊躇せずに、自分のアイデアを追加していく。これが2回戦で、やはり15分かける。  15分たったら、再び最初のメンバーが最初のグループに戻る。もともといたメンバーが新しいメンバーで書き足した内容を紹介し、元のメンバーで、また書き足していくことが、3回戦で、同じく15分で行う。最後に全体の場で、各グループでアイデア出しした内容を共有することが、4回戦でこれも15分、計60分で行う。

ポイントは「固執しない」こと

 この方式のポイントは、制約を設けないで自由にアイデア出しをするということ(1回戦)、新しいメンバーを迎えて追加や修正をするということ(2回戦)、各メンバーが他のグループでアイデア出しながら触発された内容を自グループに持ち帰ってさらに発展させること(3回戦)、全体の場で共有すること(4回戦)である。  ひとりや、決まった同一グループで、ああでもないこうでもないと、悶々とアイデア出しするよりも、この方式を用いると、はるかに、そして短時間で、さまざまなアイデアが創出される。実に有効な手法なのだ。  そして、この方式を活用するためには、とても大事なコアスキルが必要だ。それは、自分や自グループの考えに固執しないということだ。自分や自グループだけで考えたいという枠組みをはずすことだ。これさえできれば、うまくいく。
次のページ
相手の意見に耳を傾けろ
1
2
3
チームを動かすファシリテーションのドリル

「1日1分30日」のセルフトレーニングで、
会議をうまく誘導し、部下のモチベーションを自然にあげられるようになる!

バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会