年間700人ものパイロットが離職! 欧州LCCライアンエアーの呆れたブラック企業っぷりがスペインで話題に

白石和幸
ライアンエアー

photo by fak1911 via pixabay(CC0 PublicDomain)

 欧州最大のLCC、ライアン航空が10月31日まで凡そ2000便のフライトをキャンセルすることについて、スペインでも報道メディアの主要テーマの一つになっている。何しろ、そのキャンセル予定の内のおよそ500便がスペインが始発になっているからである。

 英国で行われる娘の結婚式に参加するために予約していた往復便のフライトがキャンセルされた夫婦は電子紙『20minutos』の取材に、<「私は非常に憤慨している。ライアン航空とはもう二度とこのようなことが我々に起ることはない」>といって、ライアン航空を利用することは今後一切ないという拒絶反応を示し、<「主人はホテルの予約からレストランの手配など全てやっていたのに」>と同航空に痛烈な批判をしている。(参照:「20minutos」)

 2000便のフライトのキャンセルする理由としてライアン航空のオレアリー社長はパイロットに休暇を与えることに計画性が欠けていたのを理由としたが、その後の報道メディアの調査でライバルのノルウェジアン航空がライアン航空から140人のパイロットを引き抜いたのが今回の多数のフライトのキャンセルに繋がったと明らかにされたのは既報の通り。

 しかし、ことはもっと深刻であった。

 4050人のパイロットを抱えるライアン航空が140人のパイロットの不足で2000便をキャンセルするということは充分な説得力に欠けるとして、スペインの報道メディアも更に調査追及したところ、新たな事実が判明したのだ。

 なんと、つい最近までの1年間に700人のパイロットが他社に移っていたというのである。これはアイルランドの航空パイロット連盟(IALPA)のデーターをもとにしたものだ。しかも、これに加えて、更に40人のパイロットがノルウェジアン航空に近く移る予定になっているという。(参照:「El Independiente」)

 もはや、ライアン航空を辞めるパイロットが多過ぎて、経営者側では新たにそれを補充することが追い付かなくなってしまい、今回の2000便のフライトキャンセルに繋がったのである。

 同社CEOのマイケル・オレアリー氏は、来年5月から6月までに新たに600人のパイロットを雇用すると明言している。しかし、待遇の悪さが大量離職の要因であるため、パイロットの確保は容易ではないと見られている。

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相変わらずブラックな労働環境

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