表参道の人気老舗ベーカリー「青山アンデルセン」が閉店――その意外な理由は?
表参道で長年親しまれたベーカリー「青山アンデルセン」。
この人気老舗ベーカリーが、少し意外な「ある理由」により7月いっぱいで閉店することになった。
アンデルセンベーカリーを運営するアンデルセン・パン生活文化研究所(タカキベーカリー)は1948年に広島市で創業。キャッチフレーズに「パンからはじまる、ヒュッゲな暮らし。」を掲げ、全国各地でベーカリー「アンデルセン」、「リトルマーメイド」、JR九州との合弁ベーカリー「トランドール」などを展開するほか、西日本を中心に百貨店やスーパーマーケットなどにおいてもパンを販売している。「ヒュッゲ」とはデンマーク語で「人と人とのふれあいから生まれる、温かな居心地のよい雰囲気」という意味で、同社の事業拡大は当時珍しかった「デニッシュパン」を全国に広める役割を果たした。
青山アンデルセンは「東京・青山通りにコペンハーゲンの街角を持ってきました」をキャッチフレーズにタカキベーカリーの首都圏旗艦店として1970年開店。1985年現在地に増床移転した。現在は1階にベーカリー、2階・3階にレストラン、地下1階にサンドイッチカフェが出店しており、長年に亘って表参道を代表する店の1つとして親しまれてきた。
その後、アンデルセンは都内でも店舗展開を進め、現在は、東急百貨店東横店や新宿伊勢丹、東武百貨店池袋本店などにも出店している。
表参道で50年近くに亘って親しまれてきた青山アンデルセンであるが、今年5月に突然「7月末での閉店」を発表することになった。
しかも、その理由は店舗の地下にある「東京メトロ銀座線の改良工事」。東京メトロでは2020年の東京オリンピックをひかえて「銀座線リニューアルプロジェクト」を実施している。確かに銀座線表参道駅の一部は青山アンデルセンの地下部分に当たるものの、建物が駅と直結している訳ではない。地下鉄の改良工事が地上にまで影響を及ぼすとは一体どういうことであろうか。
「アンデルセン」は日本にデニッシュを広めた老舗だった
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