西鉄の顔「8000形」いよいよ引退!観光重視に舵を切る西鉄、人気の観光列車は今後どうなる?
太宰府天満宮に行ったときに西日本鉄道(以下、西鉄)の赤い特急列車に乗ったという思い出がある人もいるのではないだろうか。
そんな、福岡県民の通勤・通学の足として、そして近年は観光列車としても親しまれてきた西鉄の特急型車両「8000形」が、この夏ついに引退することになった。
西鉄8000形は西鉄創業80周年となった1989年にデビュー。車両は6両編成で、主に本線である大牟田線(天神大牟田線)の特急電車として活躍した。8000形デビュー当時の福岡県内ではJR九州が新造車両の投入を開始しており、サービス向上となったJRに対抗するべく開発されたものであった。
その後、30年近くに亘って福岡都市圏の通勤・通学の足として地元住民に、そして太宰府・柳川観光の足として観光客にも親しまれ、前面展望が楽しめる先頭車両は人気となった。
また、2014年からは太宰府観光列車「旅人」、2015年からは柳川観光列車「水都」として改装された編成がデビュー。この2編成は、観光列車ながら追加料金なしで乗車することができ、太宰府観光・柳川観光の集客にも貢献した。両編成の車内には観光PRコーナーも設けられているほか、沿線の歴史に因んだ乗車記念カードも設置。乗客がカードを求めて車内を移動する姿も見られた。
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しかし、近年は省エネ型の新型車両投入もあり、老朽化が進んだ8000形は2016年から廃車を開始。現在も残っているのは「旅人」「水都」の2編成のみとなっていた。
西鉄を代表する車両、近年は太宰府・柳川観光列車で活躍
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