トランプ大統領のパリ協定離脱にローマ教皇も大激怒!
2017.06.10
El Pais」)
また、法王がオバマ前大統領の依頼を受けて米国とキューバとの国交正常化への仲介を果たしたにも拘らず、トランプ大統領はそれをも振り出しに戻す構えを見せていることに、バチカンでは強い不信の念を抱くようになっているという。
法王は環境保護にはパリ協定の合意は大変重要だと見て全面的にそれを支持している。そのため、パリ協定に疑問を抱くトランプ大統領がバチカンを訪問した時に、フランシスコ法王は内心トランプの改心を願って2015年に法王から世界のカトリック教会の司教に宛てた回勅のコピーに法王自ら署名してトランプ大統領に渡した。この回勅をトランプに渡した理由は、そこには気候変動によって汚染された環境を保護することを要請した内容が盛り込まれているからであった。
コピー版であるとは言え、法王の願いが託された神聖な回勅である。にも関わらず、それを受け取ったトランプ大統領は、それから数日して回勅に書かれている内容とは正反対のパリ協定を離脱すると発表したのである。
この出来事を前にして、バチカンの高官は<顔に平手打ちを食らされたような感じだ、人類の災厄だ>と述べたのであった。フランシスコ法王の願いが全く通じなかったということである。(参照:「Viva Noticias」)
トランプ大統領が「パリ気候変動協定」からの離脱を発表したことにバチカンのフランシスコ法王は非常に憤慨しているという。
米国大統領選挙の時からフランシスコ法王にとって、トランプ候補は良い印象を与えていなかった。そして、彼が大統領に就任して、2月には法王がローマに戻る機内で<「壁を設けることしか考えない、橋を架けようとしない。そのような人は誰であろとキリスト教徒ではない」>と語ったこともあった。(参照:「
法王の願いを無視したトランプ
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