受信最大788Mbpsは2017年3月に発売されたNECプラットフォームズ製のデータ通信製品「Wi-Fi STATION N-01J」のほか、新たに発表された3機種のスマートフォン(スマホ)が対応する。
韓国・サムスン電子製のGalaxy S8+ SC-03J、シャープ製のAQUOS R SH-03J、ソニーモバイルコミュニケーションズ製のXperia XZ Premium SO-04Jが受信最大788Mbpsに対応するスマホである。これら3機種はチップセットにQualcomm Snapdragon 835 Mobile Platform (MSM8998)を採用し、LTE DLカテゴリ16およびLTE ULカテゴリ3に対応している。
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サムスン電子製スマホ「Galaxy S8+ SC-03J」
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シャープ製スマホ「AQUOS R SH-03J」
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ソニーモバイルコミュニケーションズ製スマホ「Xperia XZ Premium SO-04J」
これまで3.5GHz帯に対応した端末はデータ通信製品のみであったが、初めて3.5GHz帯に対応したスマホが登場した。3.5GHz帯に対応したスマホはNTTドコモと同じく2017年夏商戦向けにKDDIおよび沖縄セルラー電話、ソフトバンクからも発表されたが、細かい発表日や発売日を無視すれば、これらが世界で初めて3.5GHz帯に対応した商用スマホとなる。
NTTドコモが提供するデータ通信製品では受信最大682Mbpsが最高速であるが、従来のスマホでは受信最大500Mbpsが最高速であったため、3.5GHz帯に対応したスマホの登場でスマホの通信速度が大幅に高速化することになる。
Galaxy S8+はサムスン電子が国際展開しているが、3.5GHz帯はNTTドコモ向けと、KDDIおよび沖縄セルラー電話向けのみが対応する。
サムスン電子の日本法人・サムスン電子ジャパンの担当者によると、3.5GHz帯を使う携帯電話事業者は少ないが、日本では使われているため対応したという。また、Galaxy S8+ SC-03Jより小型のGalaxy S8 SC-02Jは3.5GHz帯に非対応であるが、筐体内部のスペースの都合上、3.5GHz帯に対応させることは難しかったという。
実際に世界各地で3.5GHz帯の割り当てが進んでいるが、3.5GHz帯の運用を開始した携帯電話事業者は依然として世界的に少ない。そのため、3.5GHz帯に対応した最初の商用スマホは日本で発売されることになった。