LINEがロシアで使えなくなった理由

岡本泰輔

リンクトイン規制から雲行きが怪しくなる

 ロシアのネット規制で特に注目が集まったのがリンクトイン規制。  昨年11月の話ですが、ロシアはビジネス向けの交流サイト(SNS)であるリンクトインのサービスを遮断しました。この時の規制理由も、上記で挙げた法律と関連しています。  ロシアでのリンクトイン規制の影響力は大きいものがありました。  リンクトイン公式のデータでは、2016年5月時点でロシアでリンクトインに登録している人数は500万人超。当時のロイターの報道では、600万人超ともいわれていました。  日本ではリンクトインはまだまだマイナーな存在。2016年5月時点で、公式では日本には100万人超のユーザーがいるとされていますから、ロシアの規模の大きさが分かるかと思います。  そして、規制されたのはLINEだけではありません。  LINE規制のニュースを報じたロシアの国営メディアRTは、LINEの他にも、ブラックベリー、Imoメッセンジャー、Vchatビデオサービスに規制がかけられたとしました。  さらに、6日に分かったのは、ウィーチャットへの規制。ロシアではオンラインサービスプロバイダーはロシアにて適切に登録されなければならないものの、これがされていなかったというのが理由となっています。  ウィーチャットは中国で最も人気があるメッセージングアプリ。  2016年末時点で、全世界で8億8900万人もの利用者がいるとされています。  ロシアでのウィーチャット利用者数は不明ですが、大量の中国人がロシアに在住していることを考えても、大変大きなダメージといえるでしょう。  ウィーチャットを運営するテンセントは、ロシアでのウィーチャット規制に、大変残念だとコメント。当局としばらくの間、この件に関して話し合いを行っていたものの、解決には至らなかったとしています。
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SNSをフェイクニュースに利用するロシア
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