歴史に名を刻んだ日本最大のホビー店「アソビットシティ」閉店! 爆買いバブルに踊らされたラオックス、次の一手は?

JR秋葉原駅前の一等地にあるラオックス本店。 本店とアソビットシティは歩いて5分とかからない距離だ

 秋葉原の象徴的存在であった店舗がまた1つ姿を消した。

 かつて「日本最大のホビー専門店」として全国的に知られていた「ラオックス秋葉原アソビットシティ」(AsoBitCity)が3月31日に閉店し、15年の歴史に幕を下ろすことになったのだ。

 絶大な人気を誇った店舗の「突然の閉店」。その陰には一体なにがあったのであろうか。

秋葉原の歴史に名を刻んだ「日本最大のホビー専門店」

 ラオックス(LaOX)は1930年に墨田区向島で創業し、終戦直後の1945年に秋葉原に出店した電気店を起源とする。1970年代には多店舗化と多角化に乗り出して規模を拡大、1990年代には中堅家電量販店として名が知られる存在となり、1999年には東証2部に株式上場を果たした。

オックス秋葉原アソビットシティ。閉店前の姿

 しかし、2000年代に入ると郊外型家電量販店との競争の激化に伴い経営が悪化。そうしたなかで生まれた新業態が「アソビットシティ」であった。

 アソビットシティは2002年10月にラオックスが運営するホビー専門店として「T-ZONE秋葉原本店」「ミナミムセン」の跡(現在はドンキホーテ秋葉原店・AKB48劇場などが出店するビル)に開業。その後、ドンキホーテの出店などに伴い、現在のJR秋葉原駅南側に移転オープンした。販売品目はゲーム、模型、プラモデル、フィギュアなどホビー関連商品全般で、開業当時は「日本最大級のホビー専門店」として大きな話題を呼び、全国各地からの集客があったという。その後は中野、豊洲にも規模の小さな店舗を出店し、3店舗体制となった。

こちらも秋葉原の象徴的存在の1つ・ドンキホーテとAKB48劇場。「アソビットシティ」は当初ここに出店していた

 ラオックスが経営再建の過程で2009年に中国の家電量販店「蘇寧電器」の傘下となったのち、経営再建にともないアソビットシティは秋葉原店のみに戻ったが、同店主催のアイドル・声優のライブイベントやゲーム発売記念イベントなどの開催も継続され、近年まで大きな集客力があった。また、2012年にはキャナルシティ博多(福岡市博多区)に新規出店。当初はこの博多店でもキャナルシティ内のイベントスペースを活用するかたちで大型イベントが開催されており、両店主催のイベントに参加した思い出のある人も多いであろう。

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中国企業ならではの「身のこなしの早さ」が仇に

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