ブラジル食肉不正発覚で、その座を虎視眈々と狙う国は…?

白石和幸

photo joseclaudioguima via pixabay(CC0 Public Domain )

 ブラジルは世界の食肉輸出量の20%を占め、日本はもちろんのこと150か国に輸出している。食肉の生産量そして輸出量では世界のトップである。そのブラジルで3月に発覚した不正検査の認定問題は世界に波紋を呼び、日本でも厚生労働省が捜査対象になった施設からの輸入を停止、他の施設からの輸入についてもチェック体制を厳しくすることを発表するなどしたことは記憶に新しい。

 彼らが行っていた不正は、次のようなことだった。

・肉にアスコルビン酸を注入して新鮮であるように見せかける。
・肉に水を注入して目方を増やす。
・大豆たんぱくを加えて重量感を出す。
・賞味期限を偽装。

 これら以外にも、別の形で不正行為を行っていたとしている。そのような食肉を検査でパスさせていたということなのである。(参照:「La Nacion」)

 そして、11000人いる検査官の中で、33人の検査官がこの不正に関与した疑いがあると報じられている。(参照:「iProfesional」)

 現段階までに明らかになったことは、<4837の食肉加工場>がある中で、<不正が摘発されたのは21の加工場>ということだ。(参照:「El Mundo」)

 テメル大統領は、「この不祥事の原因が解明され、今後の衛生管理は万全に行える」と判断したようで、それを食肉輸入国に伝えるべく<EU、米国、中国を含め40人の大使を招きレストランで肉料理をご馳走>して事態の収拾に務めたという。(参照:「iProfesional」)

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「漁夫の利」を得に走るのはあの国

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