税収50億ドル!大麻合法化が北米で続々と進行するなか、初のマリファナデーに要注目

大麻の税収効果にカナダ政府の対応は?

 これだけ市場が大きいと、かなりの税収が見込めます。どれくらいの規模でしょうか。  一例を上げると、金融機関のCIBC World Marketsは、年間で最高50億カナダドルもの税収が見込めると以前試算しています。  ただ、一方で難しいのが、税率をいくらにするのかという点。  税率を高く設定し、取れるだけ取ってしまうといった考えは、今回のカナダの大麻市場では適用できないと考えられます。  理由としては、カナダでは既に違法大麻市場が存在しているという点があります。  こう考えてみてください。  大麻使用が合法になったのはいいものの、合法大麻には当然税が課せられる。一方、税金が課されない違法大麻市場では、大麻はより安く買える。  この2つの差が大きければ大きいほど、問題が生じます。  要は、税率は高い方が政府の手元にはお金は入るけれど、高すぎると、違法大麻市場を縮小できないかもしれないリスクがあるということです。  ただ、今回のカナダの場合、大麻による税収は、健康や依存症問題への対応へと使うとトルドー首相は発言しています。つまり、政府としては、税収そのものを、むしろ国民に還元したいという考えを持っているわけです。  これが理由で、経済的にも微妙で難しい選択肢ではあるものの、税収を見込んでかなり高い税率を課すというより、手ごろな値段で買える方向へ向かうであろうと筆者は考えています。
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4月20日はマリファナデー
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