年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に学ぶポートフォリオの考え方
GPIF)
年金積立金の管理及び運用は、“年金積立金が被保険者から徴収された保険料の一部であり、かつ、将来の年金給付の貴重な財源となるものであることに特に留意し、専ら被保険者の利益のために長期的な観点から安全かつ効率的に行うことにより、将来にわたって年金事業の運営の安定に資することを目的として行う。”ことが前提であり、アクティブな投資先が入ることで市場動向に左右され、2014年度に含み損を抱えるようになるといったリスクを抱えることについては議論のわかれるところだ。
また、運用を一任した専門機関が判断して決めているものの、投資先にクラスター爆弾製造の米企業が入るなどの倫理的な問題なども浮上している。(参照:朝日新聞)
しかし、それらの問題をひとまず横に置いた上で、純粋に運用実績に目を向けてみよう。すると、2001年度から2016年度第3四半期までの16年程度の期間において、GPIFの累積収益額は53兆617億円であることがわかる。収益率は、2.93%(年率)と比較的良好なパフォーマンスを維持してきたといえる。
国家が国民から集めた年金積立金の運用先として適当かどうかはさておき、このパフォーマンスを見る限り、GPIFの基本ポートフォリオは、個人がNISAなどでの投資対象を考察する際に参考になるのではないだろうか?
厚生年金や国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2016年10~12月期における運用結果が10兆4973億円と過去最高の黒字になったことが3月に発表された。(参照:
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