ZARAにデザインを「盗作」されたデザイナーたち、結束して被害を主張

「被害者」たちの結束

 チューズデイ・バッセン氏の件が縁で、同じくZARAに盗用されたというデザイナーのアダム・カーツ(Adam J.Kurtz)が彼女と接触するようになり、彼らの他にも、ZARAに盗用されたデザイナーが集まって「shoparttheft」というwebサイトを立ち上げたそうだ。  これは、インディ系の20人のデザイナーの集まりで、これまでZARAに彼らのデザインが盗用されていたことへの損害賠償を請求するのが目的である。そして、彼らのファンにも協力を要請して、ZARAの違法行為をwebで広めたりして貰っているという。  その様な事態を前に、ZARAの方でも今後問題になるのを避けようとしているようで、ZARAのwebから外されたアイテムも出ているそうだ。Miss Pandora、Le Blog de Betty、Andy Torres、Beware of my heelsらもZARAにデザインを盗用された犠牲者であるという。ただ、彼らはZARAに抗議したが、その反応は水泡に帰したままである。DepeapaやRocio Cañeroのように巨大企業に抗議することさえ恐れているデザイナーもいる。前者の場合はZARAから分離して激安商品を専門に販売するLEFTIESで彼女の作品を盗用していたのだ。  ただ、こうした騒動がZARAの牙城を揺るがすかというとそうでもなさそうだ。盗作したデザインを商品化しているということについて、スペインのビジネス・スクールIESEのペドロ・ヌエノ教授は<消費者の批判と買う決意には同一性はないとしている>。そして、<ブランドメーカーの規模が大きいと、そのインパクトは強烈でブランドイメージが確固たるものであるが故に消費者が買う時には盗作のことなどは考えない>と指摘している。(参照:「El Espanol」)
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パクリが横行する構造的要因
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