スコットランド独立論争が再燃。なぜこのタイミングで?

ハード・ブレグジットに納得できないスコットランド

 スコットランドは数年前、既に独立住民投票をしています。  2014年、独立反対が55%で独立賛成の45%を上回り、結果、スコットランドは独立しないという結論を出したわけです。  それが一転、わずか数年経っただけで、再び独立住民投票をするぞという今回の話。この間に起こったことは、昨年6月の英国民投票、そして、英国がハード・ブレグジット路線をとったことです。  昨年6月の英国民投票では、イングランドやウェールズはEU離脱を支持していますが、スコットランドや北アイルランドはEU残留を支持。英国全体では52%が離脱支持と接戦となりましたが、スコットランドに関していえば、62%がEU残留を支持、つまり、10%以上もEU残留支持の方が多かったわけです。  10%も残留支持が多かったのに、離脱という結果になってしまい、納得いかなかったスコットランド。それでも、英国がEU単一市場へのアクセスがある「ソフト・ブレグジット」路線をとるのではと考えられていた当初はまだおとなしくしていました。  それが一転し、英国はEU単一市場から脱退する「ハード・ブレグジット」路線をとるとしました。これがスコットランド与党に火をつけました。  もしスコットランドが独立しなければ、これはつまり、スコットランドが「自動的に」EU単一市場へのアクセスを失うことを意味します。これを避けたいスコットランドは、独立した後に、EUとの関係はどうなるかは分からないものの、少なくとも英政府主導ではなく、自らがEUと交渉の場に立ち、EUとの関係、未来を決める。自らの未来は自らの手で決めたい、というわけです。
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EUとの繋がりを維持したいスコットランドの思惑
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