日本人増加でタイのブロガー業界も競争が激化。内容がより細分化

高田胤臣

現れては消えていくタイ・ブロガー

激旨! タイ食堂

「激旨! タイ食堂」は雑誌編集出身運営ゆえに構成や写真も見やすいことも人気の理由だ。(画像提供:激旨! タイ食堂)

「雑誌編集をしていた際に連載ライターへ情報提供するために屋台に関することをネットで検索していました。私も情報をそんなに持ち合わせていなかったし、ネットでは屋台に関することがほとんどなかったんです。それで、もしかしたらこれをやったら読者を得られるのではないかと始めてみました」  西尾さんがこの人気サイトを始めたのは2015年6月。屋台はタイ料理を語るに外せない形態ではあるが、旅行者にとっては興味があっても衛生面でなかなか踏み込めない。英語も通じないので、注文の方法や料理そのものがどんなものかさえわからない。それがこの「激旨! タイ食堂」を見れば日本語で解説され、店主の出自なども丁寧に取材されていて、屋台を疑似体験できる。定期的にオフ会も開催され、西尾さんが厳選した店、かつ衛生面でも初心者に問題のないところで実体験もできる。
激旨! タイ食堂2

「激旨! タイ食堂」はオフ会参加で実体験できるおもしろさもある。写真左端の男性が西尾さん。(画像提供:激旨! タイ食堂)

 実はバンコクの飲食関係ブログでは日本人の間ですでに有名なブログがある。それは、日本人女性サーヤさんが書くブログだ。店名で検索すると大概この女性のブログが上に来るし、マップや電話番号なども掲載されていて、信頼性が高い。また、本人は本名も顔出しも一切していないので、そのミステリアスな部分も読者を惹きつける。サーヤさんのブログはバンコク飲食店情報提供者としての地位を完璧に確立している。  このブログに勝てるサイトはなかなか現れない。同じようにやったのでは2004年から始まっているサーヤさんの年月という蓄積から検索結果が上位に来ることはない。そうなると、西尾さんのように一点集中型で情報を届けて読者を獲得する手法にしていくしかないのである。 「数年前まではたくさんの有名ブロガーがいましたが、だいぶ消えていきましたね。ただ情報を掲載するだけでなく、読者がなにを求めているかを分析し、SEO対策などネット・リテラシーに多少でも長けていないと消えていきます。そういう意味では私も危機感をいつも持っています」(西尾康晴さん)
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