籠池氏・昭恵夫人付秘書T氏が受けた「とかげのしっぽ切り」から逃れるための2つの生き方

「規則も命令も、上司も責任もない」会社がある

「おふくろさん弁当」のウェブサイトより

 もしあなたが、上の責任を下に押しつけて責任逃れするような組織にいて嫌気がさしたなら、二つの道がある。  一つ目は、そこを辞めて他の組織に行くことだ。  例えば、「規則も命令も、上司も責任もない!」という会社もある。  三重県中北部を中心に展開する手作り弁当販売「おふくろさん弁当」には、対外的な「社長」という役割だけを担う「社長係」がいるだけ。上司と部下といった上下関係もなく、給料も自分たちで話し合って決める。  ミスやトラブルが生じても誰かの責任を追及することなく、誰の指示があるわけでもない。何かあれば、他の動けるメンバーたちが自ずとサポートし合う。しかも、そうしたトラブル対処をマニュアルやルールにしているわけでもない。

「人を大切にする会社」は従業員の家族も地域の人も大切にする

「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の応募資格

 3月21日、「人を大切にする経営学会」による「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の授賞式があった。皮肉にも、森友学園事件で元秘書に責任を押しつける形になってしまった昭恵夫人が、この会場で基調講演を行った。  そこにノミネートされる会社の条件は「人」を大切にしていることだ。 「人」とは、1従業員とその家族、2外注先・仕入れ先、3顧客、4地域社会、5株主、この5者を指す。結果として、どの会社も長年にわたって増収増益となっている。  人を切り捨てて利益を確保しようとしたり、経営が厳しくなるとすぐに人を切ったりする会社が大手を振るう。そんな世の中にあって、これらの会社はいかに従業員とその家族だけでなく、取引先や地域の人々まで大切にしていることか。こんな会社を探して働くことができたら、なんと幸せなことだろう。
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必要以上に働かない「道」
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