CNNの「ビール通が選ぶアジアのベストバー10選」に輝いたタイのビアパブに行ってみた

6:4でタイ人客が多い

「実はこの記事によってどれほどの集客があったのか把握していません。すでにたくさんの方がBREWに来てくださっていますから。外国人も多いのですが、なによりもタイ人が多いですね。20代から40代のかなり広い年齢層が見受けられます」

クリス氏の狙いは当たり、顧客もタイ人が多くなっている。(Photo by BREW Beers&Ciders)

 HOBS当初は3:7でタイ人が少なかったが、徐々に半分くらいにまでなり、BREWでは6:4でタイ人の方が多いのだとか。現在バンコクに3店舗となった「BREW Beers&Ciders」はビールだけでなく、サイダー(元はリンゴ酒だがここでは果実系の炭酸酒)も扱う。そんなこともあってタイ人女性だけのグループもいるのは10年以上前のタイと比べると驚くべき変化だ。  富裕層向けのバーが集まるトンロー通りにある商業施設「Seen Space13」内にあるBREWは中庭のビアガーデンのような雰囲気があり、特に人気がある。平日であってもディナータイムの直後くらいから運がよくなければ座れないほどの賑わいだ。誰もが実に楽しそうにビールを傾けている。この雰囲気の中に入れば自ずとビールを飲むことが楽しくなって、ファンになることは間違いない。

HOBSで飲んだ日本のビール。最近バンコクではこの茨城の地ビール「常陸野ネストビール」をよく見かける

「BREW Beers&Ciders」、そしてHOBS、そのほかにもバンコクにはたくさんの名物クラフトビール・パブが存在する。特に欧米系のクラフトビールは「東京で飲むよりも雰囲気がよく安い」という人もいる。バンコク旅行の際にはぜひこういったビールを楽しんでもらいたい。

HOBSのメニューもビールだけで選びきれないほどの種類がある

<取材・文・撮影/高田胤臣(Twitter ID:@NaturalNENEAM)取材協力:「BREW Beers&Ciders」
(Twitter ID:@NatureNENEAM) たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
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