ニューヨークの国際女性デー、反トランプの機運でかつてない大規模に

橋本愛喜

集会に現れたトランプ支持者が追い出される

「Make America Great Again」と書かれたトランプ陣営の赤い帽子を被った男性が出現。同じくデモ参加者の男性と衝突した

 集会の最中、大統領選でトランプ支持者が使用していた帽子をかぶった男性がデモを批判する発言をし、周囲の参加者が「出ていけ!」「KKK支持者はいらない」と群衆から追い出す一幕も。
 午後6時過ぎから始まったデモ行進は、1911年にニューヨークで女性123人が被害にあった火災現場のビル※を通過。自作のプラカードを掲げながら、女性の権利を訴えた。

 国際女性デー制定に至ったきっかけは諸説あるが、1908年に15000人の女性が米国ニューヨークで女性労働者の労働時間の短縮、賃上げ、参政権、児童労働の廃止を求めてデモ行進をしたことだと言われている。

 こうした女性の社会的運動が盛り上がってきた最中、1911年にニューヨークのワシントンスクウェアパーク近くの縫製工場「トライアングルシャツウェスト工場」で大規模な火災が発生。犠牲になった146人のうち123人が女性で、14歳から23歳までの若いイタリア系、ユダヤ系移民がほとんどだった。出火時、ドアは逃走・盗難防止のために施錠されていたという。この事件をきっかけに、女性の労働組合の活動が活発化し始める。

女児と男児を描いたプラカード「ああ、”これ”が給料の違いを説明してるのか」

 度重なる戦争や世界恐慌の影響で活動はいったん下火になるも、1975年、国連が3月8日を「国際女性デー」として制定。「これまでの前進を振り返り、変革を呼びかけ、国や社会の歴史上すばらしい役割を果たした一般の女性たちの勇気と決断を称える日」と位置付けている。

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日本の男女格差は世界111位
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