気付かれにくく、すぐ撃てる――北朝鮮の新型ミサイル「北極星2型」の脅威

鳥嶋真也

北極星2型の発射の様子。発射装置から放り出され、空中でロケットに点火する(朝鮮中央テレビ)

 北朝鮮は2月12日7時55分ごろ(日本時間)、北朝鮮西岸の亀城(クソン)付近から、1発の弾道ミサイルを発射した。ミサイルの飛翔は米軍などによって追跡され、約500kmの距離を飛翔し、日本海上に落下したことが確認された。

 韓国の国防部は当初、飛行距離や経路などから、準中距離弾道ミサイルのノドン、もしくは中距離弾道ミサイルのムスダン、あるいはその改良型ではないかと推測、発表されたが、その後「固体推進剤を使った新型ミサイル」であると修正した。

 そして翌13日、朝鮮中央通信などの北朝鮮メディアは、このミサイルが「北極星2型」という名前の、新型の固体ミサイルであると発表。最高指導者である金正恩・朝鮮労働党委員長自ら現地でこの発射試験を指揮し、発射システムや固体ロケット・モーターの機能、飛行特性などを確認し、試験は成功だったとしている。

 北朝鮮は昨年8月、潜水艦から発射する中距離弾道ミサイル「北極星1号」(KN-11)の発射試験に成功している(参考『北朝鮮、潜水艦発射弾道ミサイルの発射に成功。大きな脅威となりうる技術習得の可能性も』)。今回発射された北極星2型は、この北極星1号を陸地から撃てるようにしたものだと考えられる。

 また、北極星1号や以前のムスダンの発射と同様、今回も日本の本土に落下しないよう、あえて高い角度で発射し、高度と引き換えに飛行距離を短くしたものと見られている。そのため、標準的な角度で発射された場合は、飛行距離は1200~2000kmに達するとされ、北朝鮮から日本本土に撃ち込むことが可能になると見られている。

 今回はこの北極星2型について、詳しく見ていきたい。

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北極星1号、2型が採用した固体推進剤

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