この結果について、研究者は言います。
『肥満の最大の原因は、摂取カロリーと消費カロリーのアンバランスだ。今回の研究は、このアンバランスが、睡眠不足によって引き起こされることを示している』
寝不足による肥満の問題を防ぐには、もちろん究極的には睡眠を改善するしかありません。日々のスケジュールを見直し、ぜひ「睡眠時間の確保」を最優先にしてみてください。
それでも「どうしても徹夜しなければ!」という場合は、せめて三大栄養素のバランスに気を配ってみましょう。意識的に高脂肪な食品を減らし、サラダチキンや無脂肪ヨーグルトのような高タンパク食を増やすのです。
もちろん、これだけで睡眠不足のダメージは相殺できませんが、何も考えずに食事を選ぶよりは確実に摂取カロリーは減るはず。お試しあれ。
1.Hasler G, et al. “The association between short sleep duration and obesity in young adults: a 13-year prospective study.”(2004)
2.J Guo, et al. “Striatal dopamine D2-like receptor correlation patterns with human obesity and opportunistic eating behavior”(2014)
3.H K Al Khatib, et al. “The effects of partial sleep deprivation on energy balance: a systematic review and meta-analysis”(2016)
<文/Yu Suzuki 写真/
ぱくたそ>
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「パレオな男」管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。11月11日、初の著書『
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