電子紙『Fashion Network』は、創業者の柳井氏がスペインを代表する通信社EFEのインタビューに答えて次のように語ったことを報じている。
<「1991年だったか1992年だったか、私の家族とバルセロナを訪問した時から、そこで店を開設したいと望むようになっていた。(店を開設することになって)とても感動している。(バルセロナは)非常に芸術的で、美しく、開放された都市である」>
<「言葉の問題と(日本からの)直行便がないということもあって、スペインへの進出が遅くなったのは確かである」>(※筆者注:日本からの直行便については、昨年10月からマドリードと東京を結ぶイベリア航空の週3便の運航が20年ぶりに再開されている)
<柳井氏が大成功を収めているZARAの国についに到着したことへの感動を強調している>
(参照:「
Fashion Network」)
柳井氏の次の目標はバルセロナとマドリードで店舗を増やして、ヨーロッパで6番目の進出する国で伸展させることだとしている。英国、フランス、ベルギー、ドイツ、ロシアが現在ユニクロがヨーロッパで店を構えている国である。
1884年に広島で1号店を開設して以来、現在まで世界で1800店舗を有している。2016年度の年商は173億1000万ドル(1兆9900億円)ということも各紙は報じている。因みに、ZARAを含めた親会社INDITEXの2015年度の年商は、およそ2兆6000億円となっている。
柳井氏の目指す目標の一つは2020年までにZARAを売上で追い越すことであるという。そして、中国においてはユニクロとZARAが互角の勝負を展開しているということは、スペインでもこの業界を良く知っている関係者の間では良く知られたことである。