「金持ちケンカせず」はマチガイ!? 世界の大富豪に共通する7つの共通要素とは?
――いずれの成功哲学も興味深いですが、これらは諸刃の剣という一面もあります。うまく我々が仕事に取り入れるにはどうしたらよいですか?
「人生成功」の統計学 自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則』(ぱる出版)、『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』(サンクチュアリ出版)がある。
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高田:確かに、彼らは創業者やCEOであるゆえ、ある程度の自由や裁量が与えられていると言えます。もし我々ビジネスパーソンが彼らの成功哲学に学ぶとしたら、自分のスケールで考えることが大事だと思います。
ある大きなハードルを達成するための大原則として、そのハードルを小刻みにブレイクダウンして、細かい目標を設定していくのがいいと言われています。大富豪のエピソードのなかには、猿マネすると変な人に思われそうなものも少なくありませんから、あくまでもその思想や考え方を参考にするのがよいでしょう。
――ちなみに、本書で取り上げた中で高田さんもっとも興味深いと思った大富豪は誰でしょうか?
高田:アリババグループ創業者のジャック・マーですね。この人は世界トップ5に入るIT企業のCEOなのですが、あろうことか極度の「ネット音痴」なんです。インターネットに関して、本人ができることはサイトの閲覧とメールを送ることくらいと言っています。
ただ、これは「すべての人に使いやすいネットサービスを提供する」ため、あえてそうした初心者の目線を持ち続けているとも言われています。本人の言い分なので、どこまで本当かはわかりませんが、なかなかここまで徹底できる人もいないのではないでしょうか。
――大富豪の自伝の中でもっとも興味深かった一冊を教えていただけますか?
高田:マイクロソフトの共同創業者の一人、ポール・アレンの自伝『ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト』は面白かったです。大富豪の自伝というと、成り上がるまでの苦労話が多いのですが、本書は彼が持病のため、マイクロソフトを去らねばならなくなってしまってからのエピソードにページを多く割いています。そこでの彼の行動はNBAのチームを買収したり、ベンチャー企業を設立して民間初の宇宙旅行を目指したり、昔から自分が好だったジミ・ヘンドリックスの博物館を開館したりと、とにかくスケールが大きい。お金持ちになることのロマンを感じさせる一冊で、とても興味深かったです。
【高田晋一】
成功データアナリスト。大手広告代理店グループにて市場調査やデータ分析を担当し、年間数10本のプロジェクトを運用。成功や幸福に関する文献・データを集め分析することをライフワークとし、これまでに1000冊以上の自己啓発本・成功本などを読破。その分析結果を書籍、各種セミナー、雑誌やWebの記事などを通じて発表、その普及に努めている。著書に『
たかだしんいち●(株)成功データ研究所 代表取締役。作家。データアナリスト。成功哲学/自己実現の専門家。早稲田大学第一文学部哲学科卒業、英国国立ウェールズ大学経営大学院Postgraduate Diploma取得。電通グループ各社で10年以上にわたり、リサーチ・ディレクターとして市場調査やデータ分析を担当。
「一生懸命努力してきたのに、なぜ自分は成功を手にできないのか?」という長年の疑問から、成功哲学に関する研究を始め、1000冊以上の文献を調査してあらゆる自己実現法を自ら試し、独自のメソッドを確立。その後独立し、「㈱成功データ研究所」を設立。これまでの研究結果を書籍やセミナー、記事などを通じて発表しているほか、「本当にやりたいこと」を発見し、実現するためのコンサルティングサービスなどを行なっている。
著書に、『「人生成功」の統計学 自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則』(ぱる出版)、『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』(サンクチュアリ出版)、『大富豪の伝記で見つけた 1億稼ぐ50の教え』(サンクチュアリ出版)、『成功法則大全』(WAVE出版)『やってみてわかった 成功法則 完全実践ガイド』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など
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